タイトルホルダーでも保証されぬ立場 5位転落のオリ…実績組復活か若手の躍動か

オリックス・来田涼斗（左）と森友哉【写真：小林靖、小池義弘】

■競争激しいオリックスの外野陣…勝ち抜くのは若手か“実績組”か

　2年ぶりのリーグ優勝を狙うオリックスは「外野」が激戦区になっている。左翼には2023年オフに広島から国内FA権を行使して地元・大阪の新天地を選んだ西川が君臨しているが、中堅と右翼はチャンスが広がっている。

　2021年からのリーグ3連覇に大きく貢献した杉本や福田、中川らが筆頭候補に上がるが、2024年は思うような成績を残すことができず。悔しい1年を過ごしただけに、より一層の奮闘に期待がかかる。

　若手では売り出し中の来田がチャンスを掴めるか注目が集まっている。2024年は54試合に出場。打率こそ.212だったが7犠打を決め、4盗塁をマークするなど、走攻守で懸命にアピールしてきた。2本塁打を放った長打力も魅力な22歳だ。

　ドラフト1位入団の麦谷も、激しいポジション争いに挑む。広い守備範囲に強肩を生かした守備には定評があり、勝負強い打撃も光る。中堅のポジションは福田や中川に加えて、渡部、杉澤、茶野、さらには内野手登録の野口も守ることができ、レギュラーの椅子を誰が掴むのか、注目が集まっている。

　さらに“ダークホース”は主砲の森だ。右翼を守ることができ、捕手や指名打者以外での出場も可能。森が右翼を守ることでオプションが広がり、攻撃的なオーダーを組むことができる。

　2024年はリーグ5位のチーム打率.238、402得点にとどまったオリックス打線。61盗塁はリーグ最少だっただけに、アグレッシブな野球を目指したいところだ。（Full-Count編集部）