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復権逃せばプロ人生の岐路に 巨人退団→怪我で不発、沢村賞左腕も…中日で正念場の実力者

Full-Count / 2025年1月6日 7時30分

中日・中田翔(左)と涌井秀章【写真:矢口亨】

■3年連続最下位の中日、巻き返しに欠かせない中堅・ベテランの復活

 3年連続最下位に終わった中日の2024年シーズンは、期待の大きかった主力の不調や離脱も痛かった。まだ老け込むには早い中堅や、もうひと花咲かせたいベテランは少なくない。井上一樹新監督のもと船出する2025年に復活が期待される選手に注目する。

 移籍1年目となった中田翔内野手は2024年、62試合の出場で打率.217、4本塁打、21打点。5月以降、相次ぐ故障に悩まされた。通算307本塁打の破壊力を、2025年こそ貧打線に注入したい。ベテラン勢では、大島洋平内野手も2024年はキャリアワーストの75試合、打率.198に終わった。通算2044安打のバットマンの意地を見せたい。

 投手陣では、柳裕也投手が大事な1年を迎える。2021年には最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得したものの、2023年からは2年連続で4勝どまり。2024年オフの契約更改では、約25%減の年俸1億1000万円でサイン(金額は推定)。2025年オフにはFA権取得が濃厚とされるだけに、自らの価値を上げたい。

 2023年に中日に加入した涌井秀章投手は、この2年間で37先発したものの、計8勝どまり。39歳シーズンを迎える2025年、白星を挙げれば新人年から21年連続勝利の記録もかかる。通算162勝を重ねてきた右腕は、どこまで勝利を重ねられるか。2020年に沢村賞に輝いた大野雄大投手もここ2年でわずか2勝。先発として再び地位を築きたい。

 実力者たちが復活すれば、おのずとチーム内競争は促される。低迷脱出のピースとなれるか、プロ人生の岐路に立たされるか。より大事なシーズンとなる。(Full-Count編集部)

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