藤川政権の“至上命題” 梅野も34歳に…ついに始まる世代交代、気になる残り1枠の戦い
Full-Count / 2025年1月6日 7時40分
■2軍では中川が頭一つ抜けた打撃成績をマーク
阪神は岡田彰布監督が退任し、藤川球児氏が新監督に就任した。2023年の日本一メンバーは多く残っているものの、新政権の“象徴”となる選手の出現にも期待だ。2024年は捕手、左翼手が流動的で、2025年もポジション争いの“激戦区”となるだろう。
捕手では、2024年は梅野隆太郎が92試合、坂本誠志郎が63試合と分け合った。2023年には2人の併用で頂点をつかんだが、2025年には梅野が34歳、坂本は32歳になる。藤川政権の中では捕手の世代交代は1つの大きな課題であることは明白だ。
2軍では20代の捕手がしのぎを削っている。2024年は榮枝裕貴が39試合、藤田健斗が37試合、中川勇斗が26試合で先発マスクを被った。プロ4年目を迎える榮枝は.274と打撃でも一定の成績を残しており、経験なども考慮すると1軍出場が一番増える可能性が高い。
高卒6年目を迎える藤田は打率.174と打撃面が課題。一方で中川は70試合で打率.321。4本塁打28打点、OPS.920と打撃で頭一つ抜けた好成績をマーク。20歳ながらも1軍での活躍に期待したくなる存在だ。
外野では中堅の近本光司、右翼の森下翔太がレギュラーを確固たるものにしている状況。残った左翼は、助っ人、若手の争いの場となっている。2024年は前川右京が開幕スタメンを掴み、左翼では最多の80試合に先発した。
対抗馬となるのは、右の大砲候補である井上広大、新助っ人のラモン・ヘルナンデスか。2024年はプロ5年目にして1軍で初本塁打を含む3本塁打をマークし、飛躍に期待が集まる。ヘルナンデスはまだ未知数で、キャンプでどこまでアピールを見せるか。2024年は不調に終わったものの、2023年に1軍で打率.347をマークした小野寺暖も復活を期す。まだ獲得が発表されていない助っ人もライバルとなる可能性が高い。(Full-Count編集部)
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