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守備力向上に不可欠な“送球ステップの向き”とは? プロ注目コーチ推奨の特化ドリル

Full-Count / 2025年1月10日 7時50分

野球スキルコーチの菊池タクト氏【写真:伊藤賢汰】

■ソフトバンクコーチに就任する菊池タクト氏推奨…送球向上に必要な下半身の使い方

 守備での力強い送球を生み出すためには、下半身の使い方が重要になる。オフシーズンにフィジカルやスキルを上げ、レギュラー獲りを目指す球児たちに、一流の指導者推奨のトレーニングを紹介。米国で野球指導を学び、2月からはソフトバンク球団でスキルコーチとして活動する菊池タクトさんがスローイング向上に勧めるのが、「踏み込み足」に特化したドリルだ。

 米国で学んだ指導方法を生かし、少年野球の子どもたちに、打撃や投球、守備での大切な動きを“分解”して伝えている菊池さん。スローイングでは下半身のステップ足の位置や方向、さらに上半身の使い方を改善することで、強く正確な送球を習得できるという。

 右投げの場合、踏み出す左足で大切になるのは「膝とつま先の向き」。投げる方向へ膝とつま先を真っすぐに向け、同じ方向へ胸を倒して投げていく。投げ終わりに、左足一本で地面と垂直に立てると、よりボールに力が伝わりやすい。膝・つま先の向きを確認しやすいよう、実際に地面にラインを引き、ステップ足を真っすぐ前に向けた状態から、タオルを使ったシャドーピッチングを行って動きを固めていくと、より効果的だ。


ドリルを実演する菊池氏【写真:編集部】

 注意点は、ステップの際に左膝が内側に入り、左方向に体が倒れないこと。踵(かかと)から着地することで、送球したい方向につま先が向きやすくなるという。ステップしながらタオルを振ったり、ボールを投げたりすると、より実戦的な練習になる。

 正しいステップを覚えることで強く、正確な送球が習得できアウトを奪う確率も高まる。オフシーズンに基礎トレーニングを積み重ね、指導者からも信頼されるスローイングを身に付けたい。(First-Pitch編集部)

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