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キャッチボールが上達する“適正距離”は? 球質向上にNGな「山なり」と「前のめり」

Full-Count / 2025年1月14日 7時50分

野球教室で指導するくふうハヤテ・池谷蒼大ら静岡出身選手たち【写真:間淳】

■静岡出身のプロ3投手が小学生にキャッチボールの注意点をアドバイス

 個々にチェックポイントは違っても、キャッチボールはあらゆる投手の基本になっている。静岡県出身のプロ野球選手が小学生と交流するイベント「プロ野球静岡県人会野球教室」が昨年12月29日に開催された。キャッチボールの指導を担当した投手3人は、足の使い方や上半身の動き、ボールの握り方など、子どもたちの上達につながる動きを伝えた。

 イベントには阪神・岩崎優投手やヤクルト・小澤怜史投手ら、静岡県出身の選手12人が参加した。地元のチームに所属する小学6年生170人を守備、打撃、キャッチボールとグループに分け、選手が子どもたちを指導した。

 キャッチボールは元DeNAのくふうハヤテ・池谷蒼大投手、オイシックス新潟・高田琢登投手、広島・赤塚健利投手の3人が担当した。高田はキャッチボールで意識している点に「踏み出す足」を挙げた。

「ステップする足(右投げなら左足)を、投げる方向へ強く真っすぐに踏み出すことを大事にしています。投手だけではなく野手の送球も同じです。投手であれば、体を開かないようにして投げると、リリースの位置が打者に近くなって伸びを感じさせる球を投げられると思います」

 高田は腕に頼らず下半身を使う重要性を説いた。そして、キャッチボールは長い距離を投げるよりも、球の質にこだわっているという。集まった小学6年生に対し「距離は塁間や塁間より短くても良いので、山なりの球ではなくて強いライナーを意識してみてください。勢いをつけて投げても構いません」とアドバイスした。


キャッチボールの注意点を伝える池谷【写真:間淳】

■「縦回転」に重点を置いてキャッチボールするための握り方も

 池谷は子どもたちのキャッチボールを観察し、「前のめりになっている動き」を修正点に挙げた。上半身が前に突っ込むと体重が十分に球に伝わらないため、「軸足(右投げなら右足)にしっかりと体重をためてから軸足に体重移動すると強い球を投げられます。それから、体を大きく使う意識を持って投げると後々、球が速くなります」と説明した。

 最速153キロの直球を武器とする赤塚は、「縦回転」に重点を置いてキャッチボールしている。強く速い球を求めて、人差し指と中指は隙間を開けずにくっつけて球を握っているという。2本の指に間隔をつくる握り方と比べてコントロールの安定感は落ちるが、球に強い縦回転をかけられるメリットがある。

 ただ、球の握り方には正解がなく、メリットやデメリットを考えたり、自分に合った方法を見つけたりするように勧めた。シンプルに見えるキャッチボールはプロも大切にするメニューで、投球や送球の基本が詰まっている。(間淳 / Jun Aida)

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