“球速10キロ増”を可能にする体重移動の新視点 スピードを生む下半身と「同格の部位」
Full-Count / 2025年1月15日 7時50分
■MLB投手も注目する北川雄介氏が紹介…少年野球から意識したい球速アップへの投動作
がむしゃらに腕を振るだけでは、球速アップは見込めない。体重移動や体幹部分の回旋運動など「体の使い方」を理解し、使いこなせることでレベル向上につながっていく。カブス・今永昇太投手ら多くのプロ野球選手からアマチュア選手まで指導する「DIMENSIONING」の北川雄介トレーナーは、「自分の体をコントロールし理解することが大切」と語る。
北川さんは、球速を上げる条件の1つに「体重移動の速度を上げる」大切さを挙げる。簡単にいえば投球への“助走”で、踏み込み足(右投手ならば左足)が地面に着くまでの動作のことだ。
速度を上げる方法としては、踏み込み足で“ブレーキ”をかけるまでではなく、投げ終えるまでをイメージし、「体幹部分を最後まで移動させる感じ。体の流れを止めず最後まで前に移動してほしい」とアドバイスを送る。このタイミングが合うだけで、球速が5〜10キロアップする選手もいるという。
このように、北川さんが投球時の体重移動で重要視するのが体幹の使い方だ。ピッチングでは下半身が重要とよく言われるが、より動作を細分化することで球速アップのヒントが隠されている。
「体の中では胸や肋骨の部分など、体幹部分の質量が一番重い。(その重みを生かして)足を上げてから、体幹を“前に持っていく”意識で投げてみてほしい。下半身で上半身を動かすのが一般的な考えですが、実は『体幹も使って足を動かす』ことが大切だと思っています」
「DIMENSIONING」の北川雄介トレーナー【写真:編集部】
■高校・大学で一気に“立場逆転”も可能「長いスパンで継続できる力が一番必要」
球速アップなど投球力を向上させるには体重移動だけでなく、股関節周りや胸郭、胸椎の使い方なども大切になる。動きを細分化していけば、注意するポイントはまだまだあるという。北川さんは「野球はいつ逆転できるかわからないスポーツ」と位置づけ、小学生や中学生でトップレベルにいなくても、高校や大学で一気に立場を覆すことも可能だという。
技術向上を目指す球児に向け、北川さんは「大きなものを得ようとすると、それに向けた“仕込み”は簡単ではありません。理論や技術以上に、長いスパンで継続できる力が、実は一番必要かもしれません」とエールを送っている。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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