1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. メジャーリーグ

日本球界とMLBの“埋まらぬ差” 逸材が続々流出、米メディア指摘「はるかに高い価値」

Full-Count / 2025年1月18日 15時48分

スタンフォード大・佐々木麟太郎(左)とアスレチックスとマイナー契約を結んだ森井翔太郎【写真:Getty Images、本人提供】

■桐朋高の森井翔太郎投手がアスレチックスとマイナー契約

 15日(日本時間16日)にアスレチックスとマイナー契約を結んだ桐朋高の森井翔太郎投手について、米大手メディアも「モリイとは誰なのか?」と注目。さらに日本の才能ある若手選手がNPBを経由せずに米球団と契約したことで、日米間の野球界における関係への影響も懸念している。

 米「ヤフースポーツ」のジェイク・ミンツ記者が「ショウタロウ・モリイとは誰なのか? そして、彼がアスレチックスと契約したことが、なぜそんなに大きな話題になっているのか?」とのタイトルでコラムを公開。「MLBにまた1人、日本の二刀流の天才がやってくる。そして彼は、私たちが知っているポスティングシステムを揺るがす可能性がある」と報じている。

 高校通算45本塁打を放ち、投げては最速153キロを誇る二刀流右腕について言及。「多くの日本の選手たちが、自国でプロの道を歩む中で、彼はアスレチックスと150万ドル(約2億3000万円)の契約金で国際アマチュアとして契約を結び、新たな道を切り開くことを選んだ。これは、まさに前例のない契約だ」としている。

 これまでも日本の高校から直接アメリカに挑戦した選手はいたが、今回の森井のようにエリート級のアマチュアプロスペクトのMLB挑戦は初めてだという。昨年2月には岩手・花巻東高(当時)で通算140本塁打を放った佐々木麟太郎内野手が米スタンフォード大学へ進学すると発表された。

 同メディアは「リンタロウ・ササキの決断は日本の野球界に衝撃を与えたが、モリイのアスレチックスとの契約は、(それに)さらに火に油を注ぐ形となった」と指摘。「彼の今後の選手としての功績より、彼の決断が今後何を招くかが重要になるかもしれない」。これからの日米野球の関係へ影響する可能性も示している。

■米メディアが指摘「才能ある若い選手が早い段階でMLBに挑戦する傾向」

 また、ロッテの佐々木朗希投手がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していることにも触れ、「日本国内では、才能ある若い選手がますます早い段階でMLBに挑戦する傾向には、多くの人々が懸念を抱いている。モリイとリンタロウ・ササキは、日本国内のシステムを完全に回避したことで、こうした懸念をさらに強めた」と述べている。

 その一方で「選手たちは自分がプレーしたい場所でプレーする自由を持つべきだ。できるだけ最高のレベルで夢を追いかけることができるべきだ。そして、MLBの契約がNPBよりもはるかに高い価値があることを考えると、ビジネス的にも合理的な決断と言えるだろう。同時に日本のファンが、国内の優秀な若手選手たちがの自国の育成システムを完全に回避し始めていることに懸念を抱くのも理解できる」とも伝えている。

 森井の活躍次第では、この先、同じようなルートで米球界へ挑戦する若い日本選手が増える可能性がありそうだ。(Full-Count編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください