プロテクト漏れの逸材に巨人OB「マジかよ!?」 ルール改正も訴え「ちょっと複雑」

ソフトバンクに移籍した伊藤優輔【写真：イワモトアキト】

■伊藤を絶賛していた高橋氏…まさかの鷹へ人的補償で移籍

　巨人、メジャーリーグなどで活躍した高橋尚成氏が、YouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」で人的補償でソフトバンクに移籍した伊藤優輔投手について語った。過去の動画で絶賛していただけに、「第一声が『マジかよ!?』でしたよ」と驚いたという。

　伊藤は16日、甲斐拓也捕手の人的補償としてソフトバンクへの移籍が発表された。昨季、7月30日の阪神戦で1軍デビュー。150キロ超の直球を武器に、救援で8試合に登板して0勝0敗1ホールド、防御率1.04をマーク。2軍では40登板で14セーブ、防御率1.29と好投を披露していた。

　2021年11月にはトミー・ジョン手術を受け、同年オフに自由契約となり育成契約に。昨年7月に支配下復帰していた。2軍戦を視察した高橋氏は、以前の動画で「150中盤くらい出るけどキレが良い。空振りが取れる。自分のカウントに持っていけるだけの球の勢いがあるので、なんでこの投手が2軍にいるんだろうというくらいだったので。今年絶対に出てくる投手」と、今季の活躍に太鼓判を押していた。

　17日に公開された動画で高橋氏は、プロテクト漏れしていたことについて「正直ちょっとね、（移籍してしまって）残念だなぁという感じですね。かなり戦力になる選手の1人かなと思っていた。ちょっと複雑ですね」と話した。

「これはジャイアンツのスタッフがかなり話し合って決めた結果だと思いますし、これは安易には言えない。戦略として外した可能性もある。誰かを守るために伊藤投手を外して選んでもらえるような状況を作ったのかも知れない。僕がとやかく言える立場ではない。残念ではありますけど、頑張ってもらいたい」

　これまでの動画で、人的補償という制度の見直しを訴えていた高橋氏。「（プロテクトの枠が）少ないですね……。何回も人的補償って良くないって言っていますけど、改正した方がいいような気もするんですけどね……。28人の枠自体も少なすぎますよね」と持論を述べた。（Full-Count編集部）