巨人が手放した28歳に“大化け”の可能性 OB絶賛「力を発揮できる」…球速以外の素質

ソフトバンクに移籍した伊藤優輔【写真：矢口亨】

■伊藤優輔を1週間前の動画で絶賛していた高橋尚成氏

　巨人の伊藤優輔投手は、国内フリーエージェント（FA）権を行使して加入した甲斐拓也捕手の人的補償として、ソフトバンクへの移籍が決まった。巨人OBの高橋尚成氏は、右腕のポテンシャルを絶賛していた1人。新天地での活躍にも太鼓判を押した。

　移籍の一報には「マジかよ!?」と驚いた高橋氏。昨夏の2軍戦で伊藤の投球を見ており、怪我明けだったものの、8日に公開された動画では「なんでこの投手が2軍にいるんだろうというくらいだったので。今年絶対に出てくる投手」と太鼓判を押していた。それから2週間も経たないうちに移籍となり「まさかプロテクトされずに、ピックされたという。ソフトバンクも見る目ありますよね」と話した。

　伊藤は150キロを超える直球を武器に、昨季は2軍で40試合に登板して14セーブ、防御率1.29の投稿を披露。トミー・ジョン手術を経て、今季は1軍での活躍が期待されていた。

　改めて右腕について「2軍戦を見たんですけど、マウンドさばきが落ち着いている。それプラス、球のキレもものすごくいいものがある。スピード以外のものが、僕はすごくピッチャーとしての素質を感じた。背は大きくないけど、ソフトバンクの巨大な戦力の中でも十分力を発揮できるんじゃないかと思っている」と称賛した。

　起用法については「長いイニングでも結果を出せると思う。怪我だけですね。そこさえクリアできれば、先発としてみてみたいなという気持ちはある」と話した。（Full-Count編集部）