佐々木朗希が課した宿題の“中身”は? MLB球団幹部も驚愕…怪物たる所以を示した超難問
Full-Count / 2025年1月19日 7時51分
■2023年平均159.1キロ→2024年平均156.0キロ「なぜ速球が落ちたか」
ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手は17日(日本時間18日)、ドジャースと契約を結ぶことを発表した。代理人のジョエル・ウルフ氏によると、「20球団」が獲得に動く激しい争奪戦に。交渉期間中に、佐々木は1次選考を突破した8球団との面談前に「宿題」を課したとされていたが、その“中身”が判明した。米スポーツ局ESPNが伝えている。
「昨シーズン、日本でなぜ速球(の平均球速)が落ちたか。その原因を突き止め、2度と起きないと保証するためのプランを提示してください」
プロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、佐々木のフォーシームは昨季平均156.0キロを記録。2022年は158.4キロ、2023年は159.1キロと年々球速を上げていたが、昨季は前年から平均3キロ以上を落としていた。
宿題は全球団が同じだったという。佐々木を大船渡高から追ってきたという球団幹部は「メジャーのフロントに対して、このような質問を積極的にする23歳はあまりいない。彼くらいの年齢の選手の大半は、その状況に怯えるか、一生付き合うかだ」とコメント。あるスカウトは「彼はとても素晴らしい先発投手になることを望んでいる。そして、まだその段階に達していないことも彼自身は理解している」と話した。
佐々木が課した宿題は昨季まで長く視察し、投手・佐々木を理解していないと答えられないだろう。ESPNは「自信家であると同時に、自分のことを理解し、長期的な目線で物事を考える。成長できることを自覚し、素晴らしい選手になろうと、がむしゃらだ」と伝えた。獲得への本気度を知るには、一目瞭然だったに違いない。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。
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