“瀬戸際”に立たされたかつてのタイトルホルダー 最多安打に最優秀救援…復活へ高まる期待
Full-Count / 2025年1月21日 16時38分
■パ6球団の復活が期待される男たち
栄枯盛衰は世の習い。プロ野球の世界においても、怪我や不振で悔しいシーズンを送った選手は毎年存在するもの。今回は、2025年シーズンにおいて復活が期待される選手たちについて、パ・リーグ各球団ごとに1人ずつピックアップして紹介していきたい。
日本ハムからは堀瑞輝投手の名前を挙げる。52試合に登板した2019年から、貴重な左のリリーフとして4年連続で40試合以上に登板。2021年にはチームトップの60試合に登板して防御率2.36と大車輪の働きを見せ、42ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた。
しかし、翌2022年は防御率5.82と安定感を欠く投球が目立ち、2023年以降は登板機会を大きく減らしている。それでも26歳とまだ若く、2024年の奪三振率は15.12と驚異的な数字を記録しているだけに、今季は奪三振力の高い左腕として復活を果たしたいところだ。
楽天からは岡島豪郎外野手。2013年に1番打者として打率.323を記録し、球団史上初のリーグ優勝と日本一に大きく貢献。翌年以降も外野の主力として活躍を見せ、2023年には114試合で打率.266と近年も活躍を続けていたが、昨季は31試合で打率.200と不振に陥り出番を減らした。
2020年以降は出場試合数が60試合以下のシーズンと100試合以上に出場したシーズンが交互に訪れており、隔年で活躍する傾向が示されている。この法則が続けば、岡島にとって2025年は復活のシーズンとなるだけに、良い意味で過去の“ジンクス”を踏襲できるかに注目だ。
西武は平井克典投手だ。プロ1年目の2017年から4年連続で40試合以上に登板し、2019年にはパ・リーグ記録となるシーズン81試合に登板してリーグ連覇に大きく貢献。翌年以降は先発としても奮闘し、2023年にも54試合で28ホールド、防御率2.55と安定した投球を披露した。
2024年はFA権を行使し、残留を決断して臨んだシーズンだったが、防御率4.66と安定感を欠き、キャリアで最も少ない13試合の登板にとどまった。チームの投手陣最年長として迎える新シーズンは、若きチームにおける精神的支柱となる活躍を見せられるか。
■ロッテ・山口、オリックス・山岡らの復活にも期待がかかる
ロッテは山口航輝外野手の復活が期待される。2021年に1軍デビューを果たすと、2022年には規定打席未到達ながらチームトップの16本塁打を記録。翌2023年には初の規定打席到達を果たして14本塁打を放っており、チームに不足する和製大砲候補として随所でパワーを発揮していた。
しかし、2024年は打率.200、2本塁打と大きく成績を落とし、51試合の出場にとどまる不本意なシーズンを送った。24歳と伸びしろを残す年齢なだけに、投高打低の傾向に負けず、今季は最大の持ち味である豪快なアーチを量産したいところだ。
オリックスの山岡泰輔投手は、プロ1年目の2017年から先発陣の一角を務め、2019年には13勝4敗で最高勝率のタイトルを受賞。その後は怪我に苦しみながらも主力投手として奮闘し、2023年にはリリーフとして安定感抜群の投球を披露し、リーグ3連覇にも少なからず貢献した。
2024年はキャリア最少となる6試合の登板にとどまったが、8年間のキャリア全てで防御率3点台以下を記録している安定感は出色だ。初めてリリーフに専念して迎える2025年シーズンこそは、シーズンを通して怪我なくハイレベルな投球を展開できるかに注目したい。
ソフトバンクの中村晃外野手は2014年に最多安打を獲得した巧打、通算出塁率.362を誇る優れた選球眼、2020年から3年連続でゴールデングラブ賞に輝いた一塁守備でチームの黄金期を支えた。2023年にも136試合で打率.274、出塁率.351と、レギュラーとして安定した活躍を見せた。
しかし、2024年は9月を迎えた段階で打率1割台と深刻な不振にあえぎ、打席数も前年の半分以下に。それでも、9月は打率.282、10月は打率.667と、終盤戦で復調を示した点は明るい材料だ。通算1500安打まで残り73本として迎える今季は、節目の記録を通過点とするような完全復活に期待したい。
2025年シーズンにおいて、今回取り上げた6人の選手は、昨季の結果を払拭するような成績を残すことができるか。各選手が再び1軍の舞台で多くの出番を勝ち取り、活躍を見せてくれることに期待を寄せたいところだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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