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イチロー氏でさえ“普通レベル”… 日本の至宝も容赦なく即脱落、MLBの絶対的な聖域

Full-Count / 2025年1月21日 10時54分

マリナーズでプレーしたイチロー氏【写真:Getty Images】

■MLB記者指摘…殿堂入り基準の一つはWAR50~70

 米野球殿堂入りの発表が21日(日本時間22日)に迫り、イチロー氏(マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクター)の日本選手初の選出は確実視されている。

 MLB公式のマイク・ペトリエロ記者は、過去の殿堂入り選手の実績を見た中での目安の一つとして、米データサイト「ファングラフス」のWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)の平均数値に言及。殿堂入りした選手の平均値は50~70であるとした。同WARによると、イチロー氏は「57.5」歴代136位となっている。なお米データサイト「ベースボール・リファレンス」のWARは「60」で歴代194位と突出しているわけではない。

 イチロー氏といえば、米通算3089安打、打率.311、509盗塁を誇り、ゴールドグラブ賞をメジャー初年度から10年連続で獲得した。これはイチロー氏とカージナルスのノーラン・アレナド内野手だけ。特に、初年度から10年連続打率.300&200安打、2004年にはMLB史上最多となる262安打を記録したパフォーマンスは、異次元そのものだ。そんな圧倒的成績を記録してきたイチロー氏でさえ、メジャー挑戦時の年齢が27歳ということもあり、WARの観点では過去の殿堂入り選手たちと比較すると“普通レベル”となっている。

 2018年に資格1年目だった松井秀喜氏は、得票率0.9%(4票)で1年で候補資格を失っていた。ヤンキース時代の2009年にはワールドシリーズで日本人初のMVPを獲得し、世界一に貢献。米通算で打率.282、1253安打、175本塁打、760打点をマークした。巨人で10年プレーした日本時代は通算打率.304、332本塁打、889打点で日米通算507本塁打を誇るが、今回はメジャーでの成績のみ考慮されるため、殿堂入りはならなかった。

 日本人最初の候補者だった野茂英雄氏も資格取得初年度に消失。両リーグで無安打無得点試合達成の快挙もWARは「20.9」だ。松井氏は「21.2」。日本からメジャーに挑戦しているためキャリア年数的に不利となる部分はあるが、厳しい現実が見える。その“不利”な状況がある中でイチロー氏は「走攻守」すべてでMLBに衝撃的なインパクトを残し、資格取得初年度で殿堂入りを確実視される超一流選手として考えられていること自体が、すでにとてつもない事実と言える。(Full-Count編集部)

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