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大谷効果で世界に広げる“和の心” 市場拡大へ最強の援軍 「違う層にアプローチ可能

Full-Count / 2025年1月21日 18時28分

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

■昨年から大谷がグローバルアンバサダーを務め、今年からMLB、ドジャースとも契約

 ドジャース・大谷翔平投手がグローバルアンバサダーを務める緑茶飲料「お~いお茶」の製造・販売元の伊藤園は21日、都内で会見を開き、MLB並びにドジャースと緑茶カテゴリーで世界初のパートナーシップ契約を結んだと発表した。“大谷効果”をテコに、海外で緑茶販売の拡大を狙う構えだ。

 伊藤園は昨年4月から、大谷を日本国内のみならず、米国、韓国、オーストラリア、台湾で、「お~いお茶」の新聞広告や街頭広告に起用。夏に期間限定発売された「大谷翔平ボトル」は、通常の商品より9%増の売り上げで、特に大谷の故郷の東北地方で高い伸長率を示したという。

 今年は契約の対象を大谷個人だけでなく、MLB、ドジャースにまで広げた。その理由を、伊藤園の本庄周介代表取締役副社長は「大谷さんのユニホーム姿を使えることが一番」と明かす。確かに昨年は、シンプルな白い無地のTシャツ姿や和服姿の画像が使用されていた。この日放送が開始されたテレビCMなどでは、大谷はユニホーム姿で力強くバットを振っている。

 ただし、理由はそれだけではない。「MLBとの契約は、日本でも一定の効果がありますが、やはり米国市場において非常に、有効にワークすると思います」と本庄副社長。「たとえば、わが社は米国法人の本社を(2021年に)ニューヨークからテキサス州ダラスに移転しましたが、テキサスと言えばレンジャーズで、ドジャースは敵です。MLBとの契約を全米での販売促進に活用していくつもりで、メジャー30球団それぞれのエリアでの展開を考えています」と説明した。サンディエゴではパドレスのダルビッシュ有投手や松井裕樹投手、シカゴではカブスの鈴木誠也外野手や今永昇太投手を起用しての広告展開が、可能性としてはありうるわけだ。


伊藤園のイベントにサプライズ登場したドジャースのムーキー・ベッツ(右)【写真:小池義弘】

■ベッツがサプライズ登場「ショウヘイは毎試合30分前に飲んでいた」

 それほど、日本発の緑茶を飲む習慣は、米国でも徐々に浸透している。本庄副社長は「かつて緑茶は、シリコンバレーのIT大手の方々に受け入れられ、西海岸で売り上げを伸ばしました。MLBと契約できたことで、今後は全く違う層へのアプローチが可能になったと考えています。野球ファンの方々や運動好きの方々へアプローチしていきたいと思います」と“緑茶市場”拡大に意欲を見せる。さらに「野球好きの国は他にもたくさんありますから、今後のグローバル展開についても期待しています」と付け加えた。

“大谷効果”について、本庄副社長は「話題面、売り上げ面での効果も、もちろん大きかったですが、大谷さんは人柄がよく、社会貢献活動に熱心。われわれが従来から『お茶で日本を美しく。』をテーマに行ってきた社会貢献活動を、大谷さんと組んでスケールアップしていくことに賛同していただけたことは、非常によかったと思っています」と目を細めた。イメージアップ効果にも、絶大なものがありそうだ。

 ちなみに、この日の会見には、大谷と並ぶドジャースのスーパースターであるムーキー・ベッツ内野手がサプライズ登場。「ショウヘイ(大谷)は毎試合30分前に、必ず緑茶を飲んでいた。どうしてそうするのか不思議だったが、彼が昨年あれだけの成績を残した以上、今年は僕もやってみようかな」と笑わせた。大谷はこんな風に、ドジャースのロッカールームでもじわじわと、緑茶文化を浸透させているのかもしれない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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