元同僚は不満「嫌な奴は誰なんだ」 阻まれたイチロー氏の偉業、米勃発した“犯人探し”
Full-Count / 2025年1月22日 18時16分
■2020年のジーターは1票及ばず満票逸
メジャー通算3089安打を誇るイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が21日(日本時間22日)、資格1年目でアジア人初の米野球殿堂入りを果たした。野手初の満票が期待されたが、1票足りずに99.7%。米メディアでは“犯人探し”が注目されている。
稀代のヒットメーカーでも満票の壁は高かった。過去に野球殿堂で満票入りしたのは2019年のマリアノ・リベラ氏(ヤンキース)ただ1人。2020年にデレク・ジーター氏(ヤンキース)は1票足りず、2016年のケン・グリフィーJr.も3票足りずに涙をのんだ。イチロー氏はMLB公式サイトなども活用するトラッキングサイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」で20日(同21日)、開票率48.0%時点で満票をキープしており、野手初の偉業が注目されたが、最終的にジーターと同じく1票及ばなかった。
開票されるや、イチロー氏への祝福と同時に票を投じなかった記者への批判が殺到した。米スポーツ局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は「イチローが1票足りず満票殿堂入りを逃した。イチローに投票しなかったのは誰だろうか。そして、その理由は?」といえば、米ヤフースポーツのケンドール・ベイカー氏も「イチローが1票足りず満票殿堂入りを逃した。イチローに投票しなかったのは誰だろうか。嫌な奴は誰なんだ」と厳しい声を寄せた。
他にもマーリンズ時代に同僚だった元投手のトム・コーラー氏も「3シーズン君の同僚になれて光栄だったよ、イチロー。野球への比類なき向き合い方、そして素晴らしい人物。殿堂入りにふさわしい人間であり選手だ。彼に投票しなかったのは誰?」とコメントしている。
もっとも、ジーター氏に1票を投じなかった記者は5年の月日が経っても判明しておらず、判明するには“当事者”が名乗らない限り難しいだろう。満票でなかったとしても、イチロー氏の偉業が色褪せることはないが、しばらくは怒りが収まる気配はないかもしれない。(Full-Count編集部)
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