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イチロー氏、現代野球に警鐘「感情がなくなってしまった」 変わるルール…明かした思い【米殿堂入り会見一問一答】

Full-Count / 2025年1月24日 2時47分

米殿堂入りの会見に臨んだイチロー氏(左)【写真:Getty Images】

■殿堂入りは「おそらく5年、10年、20年、もしくは僕がいなくなるときに実感」

 マリナーズのイチロー氏が23日(日本時間24日)、米ニューヨーク州クーパーズタウンにある米野球殿堂博物館で米殿堂入り会見に参加した。現代野球のルール変更についての思いや、現役時代を共にした愛犬の一弓(いっきゅう)への思いを明かした。

 イチロー氏の一問一答は以下の通り。

(冒頭の挨拶)
「こんにちは。現役選手として、7回クーパーズタウンを訪ねているんですけど、ホールオブフェイマーとしてここに戻って来れたことを大変光栄に思います。投票して頂いた記者の方々、ありがとうございました。どうやら1人投票してくれなかった方がいるようですが……ぜひ自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので。名乗り出てシアトルまでお越しください」

――同時に米殿堂入りしたCC・サバシア氏について。
「敵として対戦した時は、とにかく淡々とプレーする選手。感情が見えない。投手としていい投手だったのは誰もがわかるんですけど、なかなか現代では選手の一人。敵なのにやっていて、気持ちがいい選手でした」

「ヤンキースで一緒になった時は、やっぱり敵としてみていた時と同じだと思いました。どんな時も感情を見せない、淡々とプレーする。CCのためだったら勝ちゲームにしたいと思わせるピッチャーでした」

――イチローさんが日本の野球界などをどう変えたか。
「この質問に対しては、答えられないですね。第三者が決めることだと思うので僕は、答えられないです。もし僕が何かを変えたとここで言っていたならば、おかしな人だと思いますね」

――さまざまな記念品があるが個人的に思い入れのあるものは。
「現役時代をずっと過ごして旅立った一弓のプラックを作ってもらっていて。ホールオブフェイムに入っているペットはボブ・フェラーの猫とうちの一弓しかいないんですね。そのプラックがとても大事です」

■昔の自分へは「信じた道に飛び込んで欲しい」

――昔の自分に伝えたいことは。
「怖がらないで自分が信じた道に飛び込んで欲しいということですね。人間関係色々あります。良かれと思って結果によって惑わされることはあります。でも信じている自分がいれば、自分を作っていれば、信じた道に飛び込んでいけると思うんですよね。それを僕はしてきたつもりですけど、『迷いなくそれをしてほしい』それが言いたいですね」

――日本人初の米殿堂入りへの思い。
「おそらくそれは時間が経ってからわかるんではないのかなと思います。まだ21日に報告を受けて、時間に追われて、なかなか今の気持ちを噛み締めることができていません。きょう、博物館に来て、これからじわじわと湧いてくるのかと思うんですけど。おそらく5年、10年、20年、もしくは僕がいなくなるときに実感するのではないか。何かが今日の出来事の意味がひょっとしたらあったのかもしれないと感じられるのは、先のことかと思います」

――MLBのルール変更についての意見。
「僕にとってはウエスト、イーストのストライクゾーンがすごく狭いということは羨ましい。いいなと思います。審判は気の毒なこともありますし、投手はなかなか難しいんだろうなと想像もします。残念なことの人としては。見ている人たちの感情が奪われることが多い。感情を表したいのに例えば、申告敬遠で投げないで申告して一塁に歩いて行くというのは、次の選手がドキドキしたり、球場全体がザワザワと雰囲気が変わったり。感情がなくなってしまった。いくつか残念なことがあります」(Full-Count編集部)

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