韓国の至宝、「無職」で開幕迎える可能性 幻の280億円契約…1年で失った“居場所”
Full-Count / 2025年1月29日 13時31分
■ESPNはフィットする球団にパイレーツ、パドレス、エンゼルスを挙げた
パドレスからFAとなった金河成(キム・ハソン)内野手は1月下旬になっても移籍先が決まっていない。米メディアでは開幕まで契約できない可能性も指摘されている。
米大手スポーツメディア「ESPN」は28日(日本時間29日)、「ポジション別の市場に残っているFAトップ選手:最もフィットする球団、予想契約」と題した記事を寄稿。遊撃手部門ではキム・ハソンが選出された。最もフィットする球団にはパイレーツ、パドレス、エンゼルスが挙げられ、契約予想は2年4210万ドル(約65億円)となっている。もっとも、去就については端的に「見当がつかない」と厳しい見立てをした。
キム・ハソンは2023年にユーティリティ部門でゴールドグラブを獲得。2023年は17本塁打&38盗塁を記録し、昨季も11本塁打&22盗塁をマークした。しかし、8月に右肩を負傷。プレーオフに出場することも叶わず、相互オプションを破棄してFAとなった。本来の実力を考えれば、好待遇の契約を得てもおかしくはないが、自慢の好守を支える右肩の状況が思わしくない。
記事では「遊撃手の補強が急務なチームはないものの、エンゼルスはザック・ネトが肩の手術でシーズン開幕に間に合わないため、一時的に空きができる。しかし、キム自身も同じ状況にある。彼はエンゼルスで二塁を守ることも考えられるが、(正遊撃手が)一番定まっていないチームはパイレーツの遊撃手を務めるアイザイア・カイナー・ファレファだが、高額契約には手を出さない可能性が高い。最適なチームはパドレスかもしれないが、球団の予算状況が影響を与える」と指摘。そして、「キムはシーズン開幕後になっても未契約のままかもしれない」と伝えた。
昨年11月に米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が公開したFAランキングでは11位に選出され、「健康なキムであれば、この冬の市場での遊撃手不足を考慮すると、6年契約で年俸3000万ドル(年俸=約46億6600万円、総額280億円)の巨額契約を獲得するかもしれない」と評価されていた。しかしいまだに契約も決まらず、予想契約額もかなり縮小されたものとなっている。果たして“韓国の逸材”に吉報は届くのだろうか。(Full-Count編集部)
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