突然通告された“事実上の解任” 奮起促すも…3日後に激変した状況「申し訳ない」
Full-Count / 2025年1月30日 7時10分
■2019年にオリ監督に就任した西村徳文氏は2020年途中に辞任が発表された
ロッテの監督として2010年に“下剋上日本一”を成し遂げた西村徳文氏は、オリックスで2016年からヘッドコーチを務め、2019年に監督に就任した。しかし同年3年ぶりの最下位に沈み、2020年も低迷。シーズン中に辞任が発表されたが、“事実上の解任”だった。
新型コロナ禍で開幕が遅れたこの年。最初の9連戦で1勝8敗と苦しい船出となった。その後も状況は上向かず、借金だけが増えていった。8月20日の西武戦で4度目の4連敗を喫したオリックスは試合後、西村監督に辞任を要請し承諾されたと発表した。
「広報が来て『社長が呼んでいます』と言われたときに『これは……』と思いました。前年が最下位だったこともあって、雰囲気で感じるものはありました。辞任要請を飲んだという記事が出たのであればそれでいいんですが、自分はとにかく途中で投げ出すのがすごく嫌な性格の人間なんです。仕方ないですが……」。現実は、事実上の解任だった。
そうしてオリックスでの5年目はあっけなく終わった。「勝負事は勝たないといけない。あのときは負けていたので当然のことだと思うし、受け入れるしかない」と責任を背負ったが、心残りがあった。
■65歳の思い「もう一回ユニホームを着たい。完結していないんです」
実は事実上の解任となる3日前、選手全員を集めて「まだ8月だから巻き返すことができる。ここからやっていこう」というミーティングをしたばかりだった。シーズン終盤に向けて機運を高めていたはずが……。「辞任要請を飲んだという感じになって、1人だけ投げ出すのかと思った選手もいたのではないか。悔しさもたくさんありましたし、すごく選手に対して申し訳ないなという気持ちでした」。
あれから4年以上が経ち、1月9日に65歳となった。現在は子どもたちへの指導などを行いながら「野球に携われていることが一番」と“恩返し”を続けている。一方で、いまだ心の炎は燃えている。
「もう一回ユニホームを着たい。どういうポジションでもいいんですけど、まだまだ気持ちが強いので。やはり自分の中では中途半端に終わったというところで、完結していないんです」。志半ばで脱いだユニホーム。西村氏の野球人生は続いている。(町田利衣 / Rie Machida)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
プロ野球、今季はコーチが大シャッフル ライバル移籍や外部から招聘、人材不足で奪い合い
産経ニュース / 2025年1月30日 8時0分
-
低迷の中で…「複雑だった」監督就任 オリ暗黒時代に感じていた選手の“緩さ”
Full-Count / 2025年1月29日 7時10分
-
告げられた続投の条件…契約残して監督退任「悔い残る」 用意されなかったポスト
Full-Count / 2025年1月28日 7時10分
-
ロッテ監督就任も「お前じゃない」 ファンから痛烈野次…幕張に漂った“不穏”な空気
Full-Count / 2025年1月27日 7時10分
-
退部直訴も…監督に出されたまさかの“条件” 元首位打者の運命変えた部員20人の行動
Full-Count / 2025年1月18日 7時20分
ランキング
-
1【大相撲】行司の木村勘九郎が暴力行為で出場停止 後輩行司の腕をつねってアザを負わせる
東スポWEB / 2025年1月30日 17時33分
-
2賭博容疑の丹羽孝希、岡山リベッツから事実上の“追放” 不起訴でも再契約の可能性「ありません」
スポーツ報知 / 2025年1月30日 19時36分
-
3「イチローはメジャーでは控え外野手だ」低評価に反して3089安打を放った“イチ流”の「自分を見失わない力」
文春オンライン / 2025年1月30日 11時0分
-
4世界一貢献も放出…ド軍退団27歳にファン涙 綴った思い「想像以上だった」
Full-Count / 2025年1月30日 10時24分
-
5巨人・戸郷&甲斐 23年“世界一バッテリー”早くも再タッグ
スポニチアネックス / 2025年1月30日 5時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください