イチロー氏の“特殊設備”使ってみたくて…元同僚が懇願 退団後に本人から聞いた秘話

マーリンズ時代のイチロー氏【写真：Getty Images】

■トレーニング機材を使わせてくれないかと頼んだ同僚右腕

　イチロー氏が米野球殿堂入りを果たし、MLB公式サイトのクリスティーナ・デ・二コラ記者はマーリンズ時代について特集。2017年途中までともにプレーした元投手のAJ・ラモス氏は、イチロー氏“こだわり”のトレーニング設備を使ってもいいか恐る恐る聞いたことがあるという。

　イチロー氏といえば、マリナーズ時代から初動負荷トレーニングを行っており、試合中にも使用できるように専用のトレーニング器具を本拠地に特別に設置していたことでも有名だ。そしてシアトルの自宅には大型のトレーニング機器が設置されており、リビングのスペースでありながらまさに“トレーニングルーム”として活用されていることでも知られている。

　ラモス氏は1度、イチロー氏に器具を使わせてもらえないかと訊ね、イチローは快諾したという。2013年から5年連続で60試合以上に登板していたラモス氏も、イチロー同様、コンディショニングにはかなり気を遣っていた。

「彼（イチロー）の仕事への取り組み方をとにかく見ていた。そしてなんとなく彼のことを見習っていたんだ」と振り返る。2017年途中にメッツに移籍した後、イチロー氏はラモス氏の野球への向き合い方を高く評価し、「好きな同僚の1人だった」と伝えたという。

　ラモス氏は「僕の準備の仕方的に、彼（イチロー）はそのことを少しわかっていたかもね。彼がやっていたことを反映したものだから。だから彼は僕に（周りの同僚に対してよりも）少し優しかったと思うよ」と話した。（Full-Count編集部）