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巨人20歳の“神対応”「見習わないと」 他球団19歳が脱帽、スター候補の変わらぬ姿勢

Full-Count / 2025年1月30日 8時10分

オリックス育成の寿賀弘都(右)と巨人・浅野翔吾【写真:本人(寿賀)提供】

■オリックス育成左腕の寿賀が巨人・浅野から感じた「気配り」

 実るほど頭を垂れる郷土の先輩に新たな刺激をもらった。オリックスの育成2年目・寿賀弘都投手が、香川の同郷で巨人・浅野翔吾外野手の単独自主トレに参加した。アマチュア時代から変わらぬ謙虚な姿勢に、プロで活躍するための基本を改めて学んだ。

「1軍である程度の実績を残したのに、周囲への気配りや配慮をちゃんとされているんです。一緒にプレーした中学当時もよく気が付く人だったのですが、今も変わらないことに驚きました」。寿賀が目を大きく見開いた。

 ともに香川・高松市出身で、中学時代は高松シニアでバッテリーを組んだ。高松商に進んだ浅野は2年夏、3年夏の甲子園に出場し、最後の夏に3試合で打率.700、3本塁打、6打点でチームの52年ぶりの8強入りに貢献。2022年ドラフト1位で巨人に入団した。

 プロ2年目の昨季は8月に1軍昇格を果たすと8月14日の阪神戦(東京ドーム)で満塁本塁打を放つなど40試合に出場し、打率.240、18打点、3本塁打とアピール。プロ3年目は全試合出場を目指している。

 1学年下の寿賀は英明高に進学。2022年秋の明治神宮大会では投打に活躍し8強入りに導き、3年には春夏連続して甲子園に出場。2023年の育成ドラフト1位でオリックス入りし、1年目はウエスタン・リーグ4試合に登板し、防御率は8.10だった。

 郷里での再会は、単独で自主トレを行う浅野のもとを訪れる形で実現。スケジュールと天候の影響で1日しか一緒に汗を流せなかったが「1人で自分と向き合う姿にプロ意識を感じました。オーラもありました」と刺激を受けたという。

■浅野から受けたエール「支配下選手になって交流戦で対戦し、香川を盛り上げよう」

 浅野からは「早く支配下選手になって交流戦で対戦し、香川を盛り上げよう」と激励された。リーグ優勝やクライマックス・シリーズでのプレーを聞きたかった寿賀だったが、浅野は自らの活躍を口にすることはなかった。どんな時でも謙虚な中学時代の浅野の姿のままだった。

 さらに寿賀が驚いたのは、自主トレ取材に来た記者への対応だった。自分たちの弁当だけでなく取材人数分も用意し、食事が終わると浅野は片付けも率先した。「食べ終わったお弁当のゴミを、すっと立って捨てに行くんです。本当に目配りや気配りができるんです。僕も見習わないといけないと思いました」と寿賀。心・技・体の充実が野球にもつながっていると実感した瞬間でもあった。

 浅野から刺激を受けた自主トレから約2週間後。開いたスポーツ紙には警察官の制服姿の浅野の大きな写真が掲載されていた。香川県警1日通信指令長と琴平警察署の1日署長に委嘱された浅野の晴れ姿だった。「僕も地元から依頼されるような選手にならないといけません」。改めて支配下選手への思いを募らせている。(北野正樹 / Masaki Kitano)

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