宮城大弥が見せる進化 衝撃「14.7」…圧倒的数値を記録したウイニングショットの存在
Full-Count / 2025年1月30日 21時2分
■オリックス・宮城が記録する数値に向上の気配
プロ2年目の2021年以降、オリックスの先発投手陣を牽引し続けている宮城大弥投手。初の開幕投手を務めた昨季は左大胸筋の筋損傷による約1か月間の離脱や、シーズン最終登板で降雨コールドに見舞われる不運などもあり、4年連続の規定投球回には惜しくも届かず。それでも防御率1.91の好成績をマークするなど、抜群の安定感で先発ローテーションを支えていた。
今回、宮城のデータで注目したいのが左右打者別の成績だ。昨季は対右打者の被打率が.234だったのに対し、対左打者はキャリアで最も低い被打率.195をマーク。また、対左打者の奪三振割合は26.4%まで大きく上昇するなど、左打者に対する成績が軒並み向上していた。好成績をもたらした対左打者のピッチングにおいて、一体どのような変化があったのだろうか。
まずは、左打者に対する球種別の投球割合を見ていく。一般的に左投手が左打者と対戦する際は、速球と曲がる系の変化球が中心の配球となり、フォークやチェンジアップといった落ちる系の割合は低くなる傾向にある。これまでの宮城も同様の傾向が見られた中、昨季はさらにカーブやチェンジアップといった緩い変化球の割合を減らし、ストレートの割合を55.4%にまで増加。緩急を駆使したピッチングを得意とする宮城であるが、昨季は左バッターに対して例年以上に速球を中心とした投球を見せていたのだ。
投球割合が増えたストレートを掘り下げる。昨季は自己最速の155キロを計測するなど、平均球速は147.0キロまでアップ。これは先発投手のリーグ平均である146.6キロを上回る数字であり、先発左腕としてはトップクラスの数値だ。
■岸田監督から今季の開幕投手に“最速指名”されている
次に左打者へストレートを投じた際のデータを見てみると、昨季は被打率.219、スイング奪空振り率14.7%といずれもキャリアで最も良い数字をマーク。また、ストライク率でも例年以上の数値を残しているのを見るに、力強さを増しながらも一定の精度を保っていることが分かる。優秀な成績を収めているストレートは、左バッター攻略のキーとなったといえるはずだ。
続いて注目したいのが、ストレートとともに左打者対戦時の軸となっていたスライダーだ。左打者に対しては以前から安定した数字を残している球種だが、昨季はあらゆる項目で成績が向上。特にボールゾーンスイング率は前年から著しく上昇していた。結果的にボール球で打者のスイングを誘う割合が増えたことで奪空振り率も前年からアップ。三振を奪うウイニングショットとして例年以上に機能していたといえる。
威力の増したストレートとスライダーのコンビネーションで、左打者相手に一層の好成績をマークした宮城。奪三振能力の向上は前述したとおりだが、持ち味であるコントロールの良さも変わらず健在だ。
新たに背番号18を背負って2025年シーズンに臨む宮城は、岸田護監督からすでに今季の開幕投手に指名されるなど、大きな期待が寄せられている。オリックスの背番号18といえば、2023年までは3年連続で投手4冠を達成した山本由伸投手(ドジャース)が背負い、その前は岸田監督が10シーズンにわたって身に付けた番号だ。進化を続けるエースが今季も投手陣をけん引し、チームを2年ぶりのリーグ優勝に導く。
※文章、表中の数字はすべて2024年シーズン終了時点(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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