1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

永遠に変わらない“松坂大輔の弟” 世界的企業を退社…恭平氏が描く野球界への貢献

Full-Count / 2025年2月1日 8時15分

松坂大輔氏の弟、松坂恭平氏【写真:湯浅大】

■松坂大輔氏の弟、恭平氏がスポーツブランドをスタート

 西武やメジャーリーグで活躍した松坂大輔氏を兄に持つ、松坂恭平氏(株式会社ONE4ALL代表取締役CEO)が2023年8月に独自のスポーツブランド「ONE OF THE ANSWER」を立ち上げ、ソフトバンクの柳田悠岐外野手や日本ハムの万波中正外野手とグラブの契約を結ぶなど、兄とは違った形で野球界に貢献している。

「純粋に自分が好きな野球に関わっていきたいと思いました」。2歳違いのレジェンドを兄に持ち、自身も法大、独立リーグの愛媛などでプレーしたが「僕の努力が足りませんでした」と振り返る。選手としての道を断念し、社会人として、大輔氏とは違った関わり方で野球界、スポーツ界に携わっていった。

「野球の世界では、どうしても兄貴の名前はつきまとうと思います。でも『松坂大輔の弟』は、もう何十年もやっていますから」と笑う。むしろ野球の現場では「大輔くんにお世話になったよ」「松坂くんにはよくしてもらいました」という声が多かったという。

 それでも「兄貴の名前でやる商売ではない」。“弟”の肩書きに頼ることはせず、年齢が自分より下の選手に対しても“さん付け”、敬語で接するなどリスペクトを忘れない。丁寧なやりとりや、2軍の球場にも足繁く通うことで選手への信頼を勝ち取っていった。

 2023年7月に、17年間勤めた世界的にも有名なスポーツメーカーを退社。これまでの経験で築いてきた人脈を駆使し、皮からこだわったグラブ、クリーナーなどメンテナンスアイテムなどを扱うブランド「ONE OF THE ANSWER」をスタートさせた。正社員は恭平氏ひとりだけだ。


取材に対応するソフトバンク・柳田悠岐【写真:湯浅大】

■柳田&万波と契約…将来的には「世界に勝負できるブランドになりたい」

 それでもグラブの質、恭平氏の人柄もあり、2024年からパ・リーグを代表する人気選手の柳田、万波と契約に至った。万波は昨季、ゴールデン・グラブ賞を獲得。「僕も嬉しいですし、職人さんもすごく励みになる。買っていただいている方も嬉しいんじゃないかなと思います。自分と同じグラブをすごい選手が使っている、信頼の証にもなるかなと」と手応えを感じている。

 1月中旬には大分で自主トレを行なっていた柳田のもとを訪れ、今季の使用グラブがおおむね固まった。「嬉しいですね。今年も使えるものを渡せたという安堵です」。

「今後は世界に勝負できるブランドになりたいと思っています。野球界だけでなく。モノがいいのは大前提で、ウチのロゴをみてもらったときに勇気が湧く、というのを考えている。単純に売上ではなく。モチベーションが上がるような。テンションが上がるスイッチになりたい。気持ちが萎えているときに、柳田さんも使っているから頑張ろう、となってほしい。モノ以上の価値を与えられるか、ですかね」

 恭平氏が大きなビジョンを語った。「今は努力を惜しみません!」。42歳の挑戦は止まらない。(湯浅大 / Dai Yuasa)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください