大谷翔平のトレードが絶対に成立しないワケ ジャッジも敵わぬ“価値”「数値化できない」

ドジャース・大谷翔平【写真：荒川祐史】

■NBAではドンチッチとデイビスのトレードが成立した

　ドジャース・大谷翔平投手がトレードされる!?　あり得ないような話だが、NBAでは先日、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチとロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスというスーパースターがシーズン中に交換トレードされる空前絶後の出来事があった。米メディアは「トレードされたら最もショックを受ける選手」をランキング形式で紹介。大谷が1位に選ばれた。

　米メディア「CBSスポーツ」は3日（日本時間4日）、「トレードされたら最もショックを受ける5人のMLBスター：ヤンキースのアーロン・ジャッジ、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.その他」と題した記事を寄稿した。ムーキー・ベッツ内野手やフアン・ソト外野手など、MLBでも過去に大物選手のトレードはあったが、スター同士ではなく、再建期やFAなどの要因だとした。

　その上で「トレードされたら最も驚くであろう5人の野球界のスーパースター」をランキング。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手（5位）、パイレーツのポール・スキーンズ投手（3位）を抑え、大谷が1位となった。「オオタニがドジャースに与える価値は非常に高く、仮に彼が今後一切投げなくなり、打撃成績がリーグ平均に落ちたとしても、彼には（7億ドル／当時1014億円）契約以上の価値があるといえる」と断言する。

「彼は野球界で最も有名で、最も人気のある選手だ。2つの大陸で尊敬され、毎年何千万ドルものスポンサー契約を得ている。オオタニがドジャースの日本（市場）への参入を手助けしていることは、数値化できない。まさに世代を超えた影響力だ」と経済価値にも言及した。そして「どんなトレードでも私は驚かないと思いたい。適正価格であれば誰でもトレード可能だと思う。しかし、オオタニがどこかに移籍することはあり得ない。ドジャースはオオタニをトレードする前にブルックリンに戻るだろう」とし、大谷のトレードは絶対に成立しないとした。

　野球選手としての成績だけでなく、チーム、そしてビジネスにも圧倒的な価値を及ぼす唯一無二のスター。ドジャースと結ぶ10年間の契約において、大谷が別のユニホームを着ることはないと言えそうだ。（Full-Count編集部）