エ軍から2度“戦力外”扱い…他球団も需要なし 苦戦34歳の復活、2年後に手にした8億円

ダイヤモンドバックスと契約したランダル・グリチック【写真：ロイター】

■グリチックがダイヤモンドバックスと再契約

　ダイヤモンドバックスは4日（日本時間5日）、ランダル・グリチック外野手と1年契約を結んだことを発表した。2026年は球団、選手双方のオプションがある。エンゼルス時代は苦労した33歳だが、ダイヤモンドバックスで見事復活した。

　グリチックはダイヤモンドバックスと1年契約を結んだ昨年、106試合に出場し、打率.291、12本塁打、46打点をマーク。オフに選手オプションを破棄してFAとなっていた。

　今季の契約は年俸200万ドル（約3億800万円）でバイアウトを選択した場合300万ドル（約4億6200万円）。双方がオプションを行使した場合は500万ドル（約7億7000万円）が支払われる。さらに200打席、275打席ごとに25万ドル（約3900万円）。トレード拒否権はないが、トレードされた場合にも25万ドルのボーナスを受け取る。

　2023年シーズンはトレード期限直前にロッキーズからエンゼルスに移籍。しかし、打率1割台と苦しみ、2度ウエーバーにかけられ放出を検討された。一方で買取手は見つからず、屈辱的な扱いを受けた。しかし、それでも同年9月は打率.269、4本塁打、OPS.797と持ち直し、オフにはダイヤモンドバックスと1年200万ドル（約2億9200万円）にこぎつけた。

　大型契約を結ぶとはいかなかったが、15億円ほどを手にする可能性も。ドジャースら強豪揃いのナ・リーグ西地区で復活に期待がかかる。（Full-Count編集部）