鷹連覇のカギを握る「ポスト甲斐」 激化する競争…飛躍が期待される“4人”
Full-Count / 2025年2月10日 19時2分
■甲斐の移籍によって生じたチャンスを生かすのはどの選手か
長年にわたってソフトバンクの正捕手として活躍した甲斐拓也捕手が、2024年オフにFA権を行使して巨人に移籍した。チームとしては代わりの新たな主力捕手の擁立が急務となった一方で、他の捕手陣にとっては昨季までに比べてチャンスが大きく拡大することになる。今回は、2025年における福岡ソフトバンクの春季キャンプが開始した時点で、1軍に相当するA組に帯同した捕手たちについて紹介。飛躍を期す4選手に注目したい。
海野隆司捕手は東海大から、2019年のドラフト2位でプロ入り。1年目の2020年は2軍で43試合に起用されて打率.240を記録し、1軍でも5試合に出場。続く2021年は1軍で11試合に出場し、わずか4打数と限られた出場機会ながらプロ初安打を記録した。
プロ3年目の2022年は2軍での14試合で1本塁打、打率.306と好成績を残した。1軍でも47試合と出場機会を伸ばし、プロ初本塁打もマーク。翌2023年は8試合の出場にとどまったものの、2024年には自己最多の51試合に出場。同級生の大関友久投手が先発する試合ではスタメンマスクを務めて好投を引き出し、控え捕手としてリーグ優勝に貢献した。
谷川原健太捕手は豊橋中央高から、2015年のドラフト3位でソフトバンクに入団。プロ入りから5年間は1軍出場を果たせなかったが、プロ6年目の2021年に1軍デビューを果たして59試合に出場。打率.146と打撃面では苦しんだが、捕手で2試合、外野手として48試合と複数のポジションを務め、抜群の強肩を活かして守備固めとして奮闘を見せた。
翌2022年は自己最多の71試合に出場。捕手として8試合、外野手として57試合と引き続きユーティリティ性を発揮。打率.234、OPS.684と打撃面でも成長を見せた。2023年にも63試合で打率.233と前年と同等の打率を記録し、捕手として自己最多の20試合に出場するなど本職での存在感も高めた。
■貴重な「打てる捕手」は心機一転
渡邉陸捕手は神村学園高から、2018年の育成選手ドラフト1位で入団。プロ入りから2年間は3軍以下が主戦場で、2軍での出場は1度も果たせず。だが、プロ3年目の2021年には2軍で66試合に出場して3本塁打、打率.263を記録し、同年8月に支配下登録を勝ち取った。翌2022年には2軍での68試合で4本塁打、打率.308の成績を示し、念願の1軍デビューを飾る。1軍でもわずか20試合の出場で3本塁打、打率.273、OPS.909と優秀な数字を記録し、当時22歳という若さながら、貴重な「打てる捕手」候補として鮮烈なインパクトを残した。
2023年は2軍で打率.225、2024年は同じく2軍で打率.201と打撃不振に苦しみ、2年続けて1軍出場を果たせず、背番号を「79」から「00」に変更し心機一転を図る。さらなる成長を示して再び1軍の舞台でインパクトを放ちたい。
盛島稜大捕手は興南高から、2022年の育成選手ドラフト14位で福岡ソフトバンクに入団。プロ入りから2シーズンは主に3軍と4軍で試合出場を重ね、2年目の2024年には2軍でも3試合に出場。放った安打は1本で打率.143にとどまったが、着実にプロとしての経験を積んでいる。
2022年の育成選手ドラフト14位でプロ入りした盛島は、同年のドラフトにおいて12球団全体で最後に指名を受けた選手でもある。今回のキャンプでA組に抜擢を受けた20歳の若武者は、かつての甲斐のように育成下位指名からスターダムを駆け上がるというシンデレラストーリーを描くことができるか。
海野と谷川原がともに27歳、渡邉が24歳、盛島が20歳と、4人ともに捕手としては大いに伸びしろを残す年齢にある。昨季の起用法と実績を踏まえれば、海野が定位置争いを一歩リードしていると考えられるが、これから急成長を遂げる選手が現れるかどうかも見どころの一つといえよう。果たしてどの選手が熾烈なポジション争いを勝ち抜き、「ポスト・甲斐」として名乗りを挙げるのか。開幕前から要注目のポイントとなりそうだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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