日本でやりたいことは“伝統の一戦”の観戦 マシソンが語る日本野球の素晴らしさ

Full-Count / 2020年10月30日 7時5分

オンライントークイベントに登場した元巨人のスコット・マシソン氏(画像はスクリーンショット)

■元同僚・大竹寛の記念Tシャツを着てオンラインイベントに登場

 昨季限りで日本でのキャリアを終えた元巨人のスコット・マシソン投手。巨人で8年間ブルペンを支えたマシソン氏は今、米国のフロリダで生活している。現在も毎朝欠かさず巨人の試合結果をチェックしているというマシソンに期待している巨人の若手選手を尋ねてみると「名前を挙げたくない」と意外な答えが返ってきた。その裏には今も変わらぬ古巣愛があった。

 Full-Countではこのほど、オンライン会議システム「Zoom」を利用して、フロリダに住むマシソンとファンとの間をつなぐオンライントークイベント(協力・POD Corporation)を開催。トークルームにマシソンが姿を現すと、ファンが真っ先に注目したのは着ているTシャツだった。

「KAN OHTAKE」と書かれたTシャツは元同僚である巨人の大竹寛投手が通算100勝を達成したときの記念Tシャツ。大竹以外にも阿部慎之助(現巨人2軍監督)や山口鉄也(現3軍投手コーチ)など元同僚のTシャツを数多く所持。ジムに着て行っては周囲から「このTシャツは何?と聞かれるよ」と質問されると嬉しそうに語った。

 特にバッテリーを組んだ阿部との思い出は特別のようで、「日本で成功できたのは阿部さんのおかげ」と感謝。阿部が2017年に2000安打を達成した後、一緒に食事に出かけ、阿部からはユニホームを、マシソンからはキャッチャーマスクを記念に贈りあったという。マシソンにとって1番の宝物であるというそのユニホームには『これまで会った人の中で、マシソンは選手としてだけでなく人間としても屈指の存在だ』という旨の阿部からのメッセージが書かれていた。

 マシソンはまた、日米で獲得したチャンピオンリングや記念のボールなども披露。一番大きな意味を持っているものとしてファンに紹介したのは巨人時代の2012年に獲得したチャンピオンリングと、2013年の最優秀中継ぎ投手賞のトロフィーだった。メジャー登板の経験もあるマシソンだが、最も印象に残っているのは日本で、巨人で過ごした日々だったと伝えると、その様子見ていたファンも笑顔になっていった。

■日本でやり残したことは…「巨人-阪神戦をスタンドから観てみたい」

 参加したファンからは数多くの質問が寄せられた。「巨人で期待している若手選手は?」と尋ねられたマシソンは、少し躊躇いながら名前を挙げることを避け、その理由をこう説明した。

「名前を挙げることでジンクスをかけたくないんだ」。

 若手にプレッシャーをかけたくないという“親心”だろう。心から応援していることがうかがえる回答だった。

 代わりに「若手ではないが特に注目している選手」として名前を挙げたのは、2000安打達成まで目前に迫った坂本勇人内野手とエース菅野智之投手だった。菅野については「巨人にずっと残ってほしい気持ちもあるが、メジャーに挑戦して日本の野球の素晴らしさをアメリカで証明してほしい」と期待を示した。

 日本とアメリカの野球の違いを質問されると、1点1点をみんなで取りに行く日本の野球はより戦略的で、より本質に近いところがあると力説。選手個々の才能でも日米でそれほどの差はないと感じていると話した。今はメジャーよりもNPBの結果を追いかけるほうが楽しいとも語った。

「日本でやり残したこと、行きそびれたところはあるか?」という質問が飛ぶと、マシソンは「スタンドからファンと一緒に日本の野球を観てみたい。特に巨人-阪神戦をね」と回答。「日本の野球ファンはアメリカの野球ファンよりも素晴らしい」と熱弁するマシソンは、ファンたちと一緒にスタンドから大好きな古巣を応援する日を待ち望んでいるようだった。(鉾久真大 / Masahiro Muku)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング