都市を滑空する次世代の超小型EV「アーバン グライダー」

FUTURUS / 2014年8月25日 11時45分

EVはバッテリー容量の限界からガソリン車並みの航続距離確保が難しいこともあり、最近では近距離用途に絞った都市派の超小型EVが注目されつつある。

中でも米ウィスコンシン州の起業家が開発した「アーバン グライダー(Urban Glider)」はその究極の姿と言えるかもしれない。


■ 超小型EV開発の動向

昨年の東京モーターショーではトヨタ自動車が都市内の細々とした移動に適したタンデムの超小型モビリティ「i-Road」を発表して話題になった。

同社は「i-Road」の他にも過去に1人乗りのパーソナル・モビリティ「Winglet(ウィングレット)」を発表している。

リチウムイオン電池を搭載した超小型EVで、手でステアリングを操作するロングタイプと体重移動でステアするショートタイプが存在。

米国で2001年に発表された「セグウェイ」を大幅にスリム化したような外観が特徴で、モーター出力 約500W、重量 約20kg、最高速度6km/h、航続距離 約4km、充電時間は約1.5時間。

ジャイロセンサーで自立制御、体重移動により前後左右へと思うままに移動することが可能。

「アーバン グライダー」はそれをさらに突き詰めたもので、1輪車となっている。

■ 都市派の次世代EV「アーバン グライダー」の実力

開発者のAustin Marhold氏によれば14歳の時に「セグウェイ」を見て感動、自分も革命を起こしたいとの衝動にかられたと言う。

「アーバン グライダー」を自由に乗りこなすにはそれなりのトレーニングを必要とするようだが、慣れれば名前が示すとおり、まさに「都市を滑空」するように移動出来る。

スケボーを操るような感覚で両足に「アーバン グライダー」を挟んだまま段差をジャンプで勢いよく飛び越えたり、その気になれば片足乗りだって可能。

「アーバン グライダー」にはセルフバランシング・テクノロジー(SBT)と称するバランス維持機能が備わっており、行きたい方向に身体を傾けると車体姿勢を立て直そうとして車輪が駆動、姿勢を中立に戻せば減速する仕組み。

通常であれば1時間程度練習すれば扱いに慣れる模様。

ボディは非常に弾性の高い材質で出来ており、うっかり転倒した場合は自動的に電源がシャットダウンする構造になっている。

また「アーバン グライダー」は以下の特性を有している。

・環境に優しい
・見知らぬ場所を探索するのに最適
・飛行機やバスへの持ち込みが可能
・都市内の短距離移動時間を大幅に削減
・自身のスタント(妙技)を開発出来る

<特徴>
・動的安定化システムが常にバランスを保つ
・故障が少なく長寿命な高トルクDCステッピングモーター採用
・航続距離は20マイル(約32km)以上(または6時間)
・スマートフォンのアプリ経由でファームウェアをアップデート
・下り坂や減速時に自動的にバッテリーを充電
・LEDのライトパターンをカスタマイズ可能
・携帯電話充電用USBコンセント
・頑丈なボディ
・1年間保証

<スペック>
重量:24ポンド(約11kg)
最高速度:13.5マイル(約22km/h)
急速充電時間:30分で80%
最大積載重量:260ポンド(約118kg)
タイヤサイズ:16インチ
バッテリー容量:260Wh
定格傾斜角:28°
フル充電までの時間:1~2時間
モーター出力:1500W
カラーバリエーション:4色

既に量産に向けた準備が整っており、資金調達が順調に推移すれば10月に生産を開始、12月のクリスマスまでに顧客に納車出来る見込みとか。

超小型で機動力も高そうな「アーバン グライダー」は、屋外に限らず大型店舗や広大なモーターショー会場内に設けた指定通路での利用が可能になれば、歩き回る労力を大幅に軽減出来るかもしれない。

*参考:URBAN GLIDER、Kickstarter

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