Googleのハンドルが無い「究極の自動運転車」は時期尚早か

FUTURUS / 2014年9月20日 8時1分

これまでトヨタ「プリウス」やレクサス「RX」などの市販車をベースに自動運転車両を開発してきた米検索大手「Google」。

今年5月には自社製の試作車を公開して話題に。

2人乗りの小型EVで、自動車部品サプライヤーや自動車メーカーと協力して開発したと言う。

■ ハンドルもブレーキも無い究極の自動運転車

その丸みを帯びたファニーな外観に加えて、これまでの車両と異なり、ハンドルやアクセル、ブレーキなどが付いていないことから大きな反響を呼んだ。

完全な自動運転車として設計されているため、ドライバー用の操作系統が必要無いという訳だ。

車両に乗り込み、ルートを入力して「発進」と「停止」のボタンを押すだけで自律走行する仕組みで、最高速度は25マイル(約40キロ)に抑えられている。

こうした「潔い仕様」は世の中に与えるインパクトが大きいだけで無く、人間のミスを排除して安全性を徹底して追求する同社の思想を明確に表現する手段としては効果的だったかもしれない。

「Google」は既にこの試作車を100台規模で製造開始しており、今後2年以内にカリフォルニア州で小規模な試験運用を始めたい考えだ。

しかしながら、ここへ来て全自動運転車を一般市街で走らせるという同社の目標の前にカリフォルニア州の新規制が立ちはだかることになった。

■自動運転に新たな規制

米カリフォルニア州DMV(陸運局)は9月16日付けで発行した通達で、自動運転車に「公道を走行中は運転者が必要に応じて物理的制御を行えること」を義務付けた。

これにより自動運転車にはハンドルとアクセル/ブレーキペダルが必要に。

同州で先行する自動運転車関連の規制は世界の国々が追従する可能性が高いだけに、「非常時にドライバーが即座に介入できる構造が必要」との判断はごく常識的なものと言えるだろう。

GoogleはDMVの通達を遵守、簡便な構造のステアリングホイールとペダルシステムを搭載する予定。

同社が目指す「究極の自動運転」実現までにはまだまだ長い道のりを経る必要が有りそうだ。

*参考:カリフォルニアDMV「自律走行車について」、DMV速報

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