一瞬で現実に返れるヘッドマウントディスプレイ

FUTURUS / 2014年9月26日 7時30分

現時点で、もっとも視覚的にリアルな仮想現実が味わえるのはヘッドマウントディスプレイ(HMD)ではないだろうか。

これまでも市販されてきたモデルはあるが、まだ一般に普及しているとはいいがたい。まだまだ発展途上なジャンルのデバイスである。

そしてまたひとつユニークな特徴を持つバーチャル・リアリティ用HMDが登場した。カナダの企業VRVANAが発表したTOTEMというものだ。

HMDだがオンボードカメラを搭載

このTOTEMの新しい特徴のひとつは、HDMIを使ったサイドバイサイド3D方式による映像やゲームであれば、プラットフォームを限定せず、なんでも接続できることだ。そしてもうひとつの大きな特徴は、オンボードカメラを搭載していること。ヘッドマウントディスプレイなのにカメラを搭載しているのだ。

これはどういうことかというと、ボタンひとつで現在の外界の映像をスクリーンに投影することができる。いちいちHMDを外すことなく外界を確認できるというわけだ。キーボード操作だって目で確認しながらできる。妙に現実的な機能だが、使えれば圧倒的に便利なはずだ。

モーショントラッキングもオンボードカメラで行う

また、ユーザーの動きの検知に関しても、従来からよくあるユーザーの前や後ろに置いたカメラで頭の動きを検知するシステムだと、ユーザーはそのカメラがカバーする範囲内でしか動くことができない。しかしTOTEMでは搭載したオンボードカメラでユーザーの頭の動きも検知できるので、ユーザーは仮想現実の世界をより自由に動きまわることができる。

バーチャル・リアリティにおいては、動きに対して映像が反応する早さが非常に重要だ。ここで遅れが出ると、現実感がそがれてしまうからだ。その点もTOTEMは独自の手法で、そのタイムラグを縮め、より自然な仮想現実感を実現しているという。

またこのTOTEMにおいては、光学系も独自に開発している。レンズは視度調整ができるため、近視のひとも遠視のひともメガネをかけずに使用できる。もっともこのTOTEMは、たいていのひとがメガネをかけたままでも装着できるような形状にはなっているという。

ゲーム以外でも活用できそう

このTOTEMはまだ試作段階で、クラウドファンディングのサイトKickstarterで資金を募集しているところだ。HMDは一般にはゲームの分野から普及していくことになると思われるが、それ以外にも教育分野、医師の外科手術や軍隊、警察、消防の訓練などに使われるようになっていくことが予想される。

モーションキャプチャーがさらに進化し、HMDと連動していくようになれば、かなりリアルな仮想現実の世界が楽しめることになりそうだ。ただし、このTOTEMの場合は、ボタンひとつで瞬時に現実に帰れるという点も安心だ。

なお、以下で紹介する動画は、上が単純なビデオ映像のデモだ。

*出典:VRVANA、Kickstarter -Totem: the premium, full-featured Virtual Reality headset-

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