鳥を真似した技術で、飛行機はもっと揺れなくなる

FUTURUS / 2014年10月30日 11時1分

私は、飛行機に乗っているときに遭遇する乱気流が苦手だ。

特にあの、重力が抜けてふわっとなるような感覚がかなり嫌いなのだ。周囲のひとの反応を見ていると、私は特に苦手なほうだと思う。でも、気流が乱れているところを飛ぶときはそういうものだから仕方がないと思っていた。ところが、そうでもないらしい。

RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)のUAS(無人飛行機システム)研究室の発表によれば、鳥を参考にした技術で、乱気流の中を飛ぶ模型飛行機の安定性を飛躍的に高めることができたというのだ。

下のほうに貼り付けた動画に出てくるが、鳥、とくにチョウゲンボウという小型の鷹などは、乱気流の中でもほとんど頭の位置を動かさずにホバリングしてみせる。

もちろんこれは胴体に対して首が動くからということもあるが、それだけではない。やはり飛行機に比べると乱気流の中でも体勢の変化が非常に少ないのだ。これは上空から地上の小さい獲物を見つけるために必要な能力だといえる。


■ 風を感じるセンサーで姿勢を制御する

飛行機に従来から使われている姿勢制御には、慣性力をベースとしたセンサーが使われている。それに対して、鳥は翼で風を感じる。空気の流れの分岐や角度や風速などを感じとって、それをもとに自分の姿勢をコントロールしているのだ。

そこでこのRMITのUAS研究室は鳥を参考にしたセンサーによって姿勢を制御方法を飛行機に応用してみた。飛行機に風の流れを感じとるセンサーをつけて、それによる制御方法を開発した。すると、模型飛行機の実験ではあきらかに安定性が向上したというのだ。

下がその動画だ。3:08くらいから実際に模型飛行機を飛ばしての風洞実験が始まるが、まずは、従来のセンサーを使った制御。そして次に(4:15くらいから)鳥を参考にしたセンサーによる制御の実験が行われる。目で見ても、安定性の違いがわかる。

今回は小型の模型飛行機で実験しているが、実際の旅客機にこの技術を応用するためには、まだ新しいセンサーの開発やその効果的な使いかたを研究する必要があるという。

しかし、この技術が旅客機に応用されるようになれば、やはり揺れはかなり減るはずだ。早く実用段階に到達するように期待したい。

*出典:RUASRT -RUASRT Develops Technology for Smoother Flight-

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