あらゆるエネルギーは水素で保存するようになるかも

FUTURUS / 2014年11月12日 17時30分

原発に依存しない社会を作るためには、太陽光発電、水力発電、風力発電、波力発電といった再生可能エネルギーの発電システムが重要になる。

しかしこれらの発電システムは、天候状態などの原因によりコンスタントな発電効率が望めないというデメリットがある。

常に一定の電力を提供できるようにするには、発電した余剰電気を蓄える蓄電システムが必要不可欠。

そこで新エネルギー・産業技術総合開発機構のNEDOは、「水素社会構築技術開発事業」(水素エネルギーシステム技術開発)として、余剰エネルギーを水素に変換して輸送・貯蔵する技術の確立に乗り出した。同時に水素発電の開発にも取り組む。

水素は水と電気、ガスと熱、ガスの精製など、複数の方法で製造できるエネルギー源。気体、液体、固体などやはり複数の形態で貯蔵が可能で低い環境負荷と非常時対応の効果が期待されている。

約30年の国家プロジェクトなどを経て、2009年に家庭用燃料電池がリリースされ、2015年には燃料電池自動車が市場に投入される予定となっている。海外でもドイツを中心として再生可能エネルギーの電力を水素に変換する「Power to Gas」の取組がされている。

しかしこれらの技術では、大規模なサプライチェーンによる提供、水素充塡ステーション網の確立までは考えられていない。そこで「Power to Gas」のコア技術たる水電解システムまたはメタン合成装置と、水素の貯蔵技術、水素ステーションまでの輸送技術を網羅する技術が求められている。

NEDOはすでに「水素社会構築技術開発事業」に関わる公募を開始しており、2020年ごろまでに自家発用水素発電システム(コンパクトな水電解システム)を導入、同時に液化水素や有機ハイドライド等の形での国内流通開発・実証を行い、2025年には商業ベースでの効率的な水素国内流通網の拡大、2030年には発電事業用水素発電の本格導入を計画している。

さらに再生可能エネルギーを活用したCO2フリー水素製造技術の開発・実証実験を行い、2040年にはその製造・輸送・貯蔵を本格化させたい狙いだ。

*参考:電力供給サービス:水素で再生可能エネルギーの出力変動を吸収、2017年度までに実用技術を確立 – スマートジャパン

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