【閲覧注意】人命救助をするサイボーグ・ゴキブリ

FUTURUS / 2014年11月11日 18時15分

何年か先の人類は、ゴキブリに対して、いまよりももっと複雑な感情を抱くようになっているかもしれない。

日常生活では忌み嫌うべき存在のゴキブリが、場合によっては人の命を助けてくれるかもしれないのだ。どういうことか? サイボーグ・ゴキブリを使って、がれきの下の生存者を発見する研究が行われているのだ。いや、真面目に。

ノースカロライナ州立大学の研究チームは、もう2年も前に、ゴキブリに電極を埋め込み、背中に背負わせた通信ユニットを使って、ゴキブリをリモートコントロールすることに成功している。災害や事故の際、がれきの下にうもれた生存者を発見するのに、そのような生体ロボットを役立てようという研究を行っているのだ。


■ ゴキブリならがれきの隙間に入っていける

理由を聞けば納得できるだろう。がれきの下の生存者を発見するためには、非常に足場の悪いところで、せまい隙間に入っていくことが要求される。機械のロボットにそれが可能だろうか? 現時点では厳しい。その点ゴキブリは完璧だ。敵に回すと手ごわい相手は、味方につければ頼もしいのだ。

そしてつい先日、同研究チームは、そのサイボーグ・ゴキブリに搭載する超小型のマイクロフォンの開発に成功したことを発表した。こんどはそのマイクロフォンを使って、生き埋めになった生存者を音で捜索しようというのである。

開発されたマイクロフォン搭載バックパックは2種類だ。ひとつは、あらゆる方向から高音質の音を聞き取れるマイクを1つ搭載したモデル。もうひとつは、指向性を持つマイクロフォンを3つ並べたモデルで、音の方向を探ることができるものだ。

研究者たちは同時に、その並べたマイクロフォンを使って音の方向をつきとめ、生体ロボットをそちらに向かわせるようにするアルゴリズムも開発した。少なくとも研究室においては、実験はうまくいっているという。下がその実験の動画だ。

また同チームはすでに生体ロボットが別のところへ行ってしまわないように「見えない壁」を構築する技術を開発済みだ。これを使えば、定められた範囲内に複数の生体ロボットを投入して有効なワイヤレスネットワークとして使うことができるからだ。

下の動画では、赤いサークルから出ようとすると、方向転換をさせられるゴキブリの動きを見ることができる。

次の課題は、生存者の出す音を、ほかの関係ない音から区別する技術だ。「それができれば、われわれはマイクロフォンを背負った生体ロボットを、音を発している場所に送り込むことはできる」と研究者であるAlper Bozkurt博士は言っている。

サイボーグ・ゴキブリが生存者の捜索に投入されるようになる日も近いのかもしれない。それにしても、ほかに適当な生き物はいなかったのだろうか・・・・・。

*出典:NC STATE UNIVERSITY-ECE NEWSROOM-、NC STATE UNIVERSITY -NC STATE NEWS-

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