未来のために絶対知るべき破壊的イノベーション5つ

FUTURUS / 2014年11月13日 17時45分

この数年は「小さな産業革命」といえるくらい、われわれの生活を大きく変えるイノベーションが起こった時期だと思う。そしてまだしばらくはその流れが続きそうだ。従来からあるものを改善、充実させていく持続的イノベーションではなく、従来製品の価値を破壊するかもしれない全く新しい価値を生み出す技術革新「破壊的イノベーション」がまだ起きる可能性がある。

そのときに、どう向き合うのか、どう生かすのか、あるいは自分自身がどう関わっていくのかを判断できるよう、あらかじめ知って準備しておきたいイノベーションをFUTURUSの過去記事から5つ選んでみた。


■ 1:普及する音声コントロールデバイス

過去記事「話しかけて操作する話題の「Ubi」が注文できるぞ」、「AmazonがSiriっぽいアイテムを出してきた」で紹介したのは、音声による問いかけや命令によって、天気予報を教えてくれたり、計算をしてくれたり、音楽を流してくれたりするデバイスである。

スマートフォンはタッチパネルによる操作が革新的だったが、今後シンプルな操作は音声で行うデバイスが増えそうだ。将来はさらに、家電が音声コントロールに対応するか、こういったUbiやAmazon Echoのようなコントローラーで集中制御できるようになり、さまざまな電気製品が音声で操作できるようになっていく可能性がある。

■ 2:人間の仕事をこなすロボット

オートメーション化された工場で、産業用ロボットが人間の代わりに働くようになって久しいが、近年のロボット工学の進歩は、ロボットが、現在は人間の仕事である分野にさらに進出してくる可能性を高めている。

「ロボットに単純作業を任せ人間のスキルを他に回すホテルの挑戦」と、「ロボット店員が普及したら人間は何をするのか」では、いずれも現在は人間の仕事であるホテルのルームサービスやホームセンターでの売り場案内をするロボットを紹介している。

単純作業をロボットがするようになれば人間はより高度な仕事に従事できるというのがこういったロボットを導入するコンセプトだ。しかし、それで職を失うひとが出る可能性があるという側面も否定できない。ある意味、人間は現在よりももっと努力をしなくてはいけなくなるかもしれない。

■ 3:地球温暖化を解決するかもしれない光合成

現在の地球温暖化が温室効果ガスに起因するものなのかどうかは議論の余地があるようだが、大気中の温室効果ガスが増えているのはまちがいないようだ。それで温室効果ガスの排出削減は世界で共通の課題となっているわけだが、二酸化炭素を減らす方法は排出量削減だけではない。光合成を増やすという手もある。

もともと植物は光をエネルギーにして二酸化炭素から酸素と炭水化物を作り出す。もし人工的に光合成ができれば、空気中の二酸化炭素を減らすことができるのだ。「人類はついに光合成を手に入れた!人工の葉が酸素を作り出す奇跡」では、人工光合成とはちょっとちがうが、光合成をする葉緑素を人間が管理する方法を紹介している。

こういった技術や、さらにすすんで人工光合成が普及すれば、地球温暖化対策に大きく貢献するかもしれない。

■ 4:製造技術を一変させる3Dプリンター

近年、家庭でも使える3Dプリンターが登場して注目されているが、各家庭に電動ノコギリがあるわけではないように、3Dプリンターが本当に「一家に1台」という状況にはなるのは難しいだろう。やはり3Dプリンターの影響が大きいのは製造業ではないだろうか。

現在も試作などにおいてはかなり活用されてきていると思われるが、今後は製品そのものの製造に3Dプリンターがより広く使われるようになる可能性がある。「3Dプリンターでクルマを作ったら玩具じゃなくて実車ができた」では、じっさいに走る自動車のボディを3Dプリンターで作ってしまっている。

3Dプリンターを使えば、従来は分割して作らなければいけなかった構造を一体成形することができるようになるなど、製造方法が大きく変わる可能性がある。さらに、購入者の希望に合わせたオーダーメイドやカスタムメイドが圧倒的に簡単にできるうようになる。3Dプリンターの活用で、工業製品は大きく変わるかもしれない。

■ 5:エネルギー問題に不可欠な”電力の保存”

持続可能な社会の実現のために、自然エネルギーを活用した発電が注目されている。そのなかでも太陽光発電や風力発電はシンボリックな存在だが、決定的な弱点がある。天候によって発電量が変わるために、安定した電力が得られないことだ。たとえば太陽光発電に依存したら、晴れた昼間は電力が供給過多になるのに、夜は電力不足になるということが起こりえる。

したがって太陽光発電や風力発電を活用するためには、電力を貯めておく技術が求められる。しかし、現在そういうインフラは実現していない。電力はそのときに作るしかないのだ。したがって、蓄電技術あるいは電力を別の形で保存しておく技術の実現が、持続可能な社会へのひとつのカギになる。

「あらゆるエネルギーは水素で保存するようになるかも」は、電力にかぎらないエネルギーの備蓄の方法だが、ひとつの可能性を示すアイディアだ。この方向性になるとはかぎらないが、”電力の保存”は今後のエネルギー問題の解決のために、重要なテーマになる。

以上5つをピックアップしてみた。

世界の進化の速さに改めて驚いた方もいるかもしれないが、これらイノベーションを活用するのはわれわれ人間であるという根本的な視点を忘れずにいたいものだ。未来に限らずいつも、変化を恐れずに学習を継続する姿勢がわれわれには求められている。

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