クルマとITの融合「テレマティクス」最新事例5つ

FUTURUS / 2014年11月19日 16時45分

テレマティクス。

テレコミュニケーション(情報通信)とインフォマティクス(情報工学)による造語だ。

IT業界と自動車業界が急接近している2014年、世界各地でテレマティクス関連の大きな動きがある。


■ ITの本場、アメリカ主導の動き

テレマティクスは、ITの本場アメリカで動きが激しい。

■1:GM

今年7月から、車載器LTEを本格的にスタートさせた。従来、クルマとインターネットの接続はスマホのテザリング等を使っていた。

GMのケースは、車載器に対して直接LTE を接続。車内で最大7機のモバイルが使える。

■2:Ford  AppLink

2013年に基本構想が発表され、世界の自動車産業界が驚愕した。車載器向けアプリの開発で、SDKを公開し、サードパーティが請け負う。

2014年から本格的に市場導入。現在、音声アプリのみに対応。

■3:nVIDIA

半導体大手のnVIDIA。高度なグラフィックス対応技術で有名だ。2014年1月、Googleとタッグを組むコンソーシアム OAA(オープン・オートモーティブ・アライアンス)を立ち上げた。

またAudiとも緊密な関係を続けており、自動運転向けの小型制御システムの開発が加速している。


■ 微妙な関係を維持する、アメリカと中国、欧州と中国

一般的な見方では、「中国はテレマティクス分野に出遅れている」と言われる。

だがこれは、大きな間違いだ。

その事例を2つ紹介する。

■4:ボルボの自動運転実証試験

スウェーデンのボルボは、2015年から同国内で100台を使った自動運転実証試験を行う。その最新状況について同社は2014年10月、中国自動車技術会 (SAE-China)の総会で講演。

同社は中国の地場メーカー、吉利汽車が親会社。水面下で、中国の自動運転技術の進化が始まっている。

■5:上海汽車の3Dマッピング

中国地場大手の上海汽車は、二人乗りの自動運転車「env 2.0」の開発を進めている。同社はGMと合弁事業を行なっており、「env 2.0」は表向きではシボレーブランドだ。同車は、アメリカのレーザーレーダーメーカー、ベロダインの「Lidar」を装着し、3Dマッピングの独自開発を進めている。

このように、車載器とスマートフォンの連携、さらに自動運転の分野で、次世代型テレマティクスの開発競争が盛んになっている。今後とも注目していきたい技術分野である。

FUTURUS

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