食べるだけで世界に貢献できる意外な仕組み

FUTURUS / 2014年12月11日 8時1分

世界人口約70億人のうち、約10億人が飢餓に苦しむ一方で先進国では肥満者が多く、日本も成人男性の3人に一人が肥満で生活習慣病患者が多く、国民医療費の増大が懸念されている。

しかし、私たちが食事を控えたところで、飢えた人を直接救うことはできないし、このような社会問題は遠い世界の話・・・と思っていないだろうか?

そこでご紹介したいのが、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や健康問題の同時解決に取り組む、日本発の社会貢献運動「TABLE FOR TWO international(2007年10月創立)」(以下、「TFT」と表記)だ。

「TABLE  FOR  TWO」を直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトの下、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金の内20円が寄付となり、飢えに苦しむ世界の子どもに給食1食分をプレゼントできるという仕組み。

これまで企業や官公庁、大学、病院など約660団体が参加。気軽に社会貢献とメタボ解消ができるという一石二鳥な取り組みが人気を呼び、約2,976万食を、アフリカのウガンダ、ルワンダ、エチオピア、タンザニア、ケニア、アジアのミャンマー、フィリピンに届けてきた。

「TFT」ブログラムに認定されるガイドラインは・730kcal (680~800kcal)・栄養のバランスがとれている・野菜を多く含むという条件などがあり、できるだけ多くの人が参加しやすいように、低めのハードルにされている。

TFTの活動を通じて、飢餓に苦しむ子どもたちは、空腹を満たすだけでなく、就学率や学業成績の向上、基礎体力向上と病気予防の強化などの効果が期待され、貧困解決のために重要な役割を担っている。また支援する側も、健康につながり社会貢献への意識が高まるなどのメリットがある。

TFTでは、開発途上国の自立を促すために、2014年5月から新たに「カロリーオフセット」というプログラムもスタート。従来よりもカロリーを控えた商品や、お茶などもともとカロリーの低い商品の提供、あるいはフィットネスクラブなどでカロリーを消費することで、そのカロリーに応じて売り上げの一部を寄付する仕組みだ。

例えば、関西空港を拠点とするLCC「Peach」は、12月より機内食「PEACH DELI」冬メニュー(有料)に導入。「トラウトサーモンのバジルクリームソース(463kcal)」、「十六穀米とキーマカレー ラタトゥイユ添え(412kcal)」、「ヘルシーそばサラダのよりどり弁当(373kcal)」の3種類を用意。各々500kcal未満とカロリー控えめ。

Peachの乗客は半数以上が女性で、ヘルシーな機内食に関心が高まると期待されている。Peachではこの機内食1食あたり数十円を、TFTを通して、2013年の台風で大被害を受けたフィリピン・レイテ島に寄付し、農業生産向上の指導やインフラ整備など、自立支援に充てられる。

私たちはこうした商品やサービスを気軽に利用するだけで、誰かを確実にサポートできる。少しでも世界の現状を知るきっかけにしていきたいものである。

*参考:TABLE FOR TWO、Peach

FUTURUS

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