【動画あり】加速性&静寂性が抜群! 電気自動車TESLA『Model S』に乗ってみた
ガジェット通信 / 2016年8月1日 17時0分
アメリカ・シリコンバレー発の電気自動車(EV)メーカーテスラモーターズ(TESLA)。2010年には日本法人を設立し、2014年9月よりフラッグシップモデル『Model S』の納車を開始するとともに、『テスラサービスセンター横浜』をオープン、東京都港区にスーパーチャージャーステーションを開設するなど、インフラの整備も進めています。
今回、『Model S』に試乗することができたので、浜松に2016年7月17日にオープンしたスーパーチャージャーステーションとともにご紹介します。
精悍なフォルム&未来的なタッチパネル式操作
世界初のゼロから製造されたプレミアムセダンの電気自動車『Model S』。パナソニック製の電池をフロントと後部に配置し50/50に近い重量配分としており、堅牢なボディ構造と低い重心が特徴。LEDランプは、曲がった道に合わせて自動的に光る先が変化するとのこと。曲がりくねった道で威力を発揮しそうです。
精悍なフォルムで、「クラス最高」をうたう空力性能をもつスポーツカーらしい外観。航続距離は557km(NEDC推定)で、これまで生産されたEVでは世界最長といいます。
運転席には、一般のクルマにあるギア類などが見当たりません。ステアリングの右部に前進・後進が切り替えるレバーと、左部にウインカーを出すレバーがあるくらいで、あとは大型タッチパネルですべて操作できます。
大型タッチパネルではドアのロックから、車高の高さ、電池の残量など、すべてを確認できるだけでなく、操作も行えます。
また『Google Map』と連動して現在地やナビゲートも可能。音楽プレイヤーを聴くこともできます。
車線や前後左右の車両を感知する自動運転の実力は?
試乗してみて、まず気づくのがその静寂性。エンジン音がなく、わずかにモーター音が聞こえるのみ。それでスイスイ走るのは慣れるまではちょっと不思議な感覚でした。
またギアがなく、アクセルを踏む強さのみで加速ができるというのも、これまでの車と違うところとして挙げられるでしょう。TESLA担当者によると「5秒で時速100kmまで加速できる」といいます。実際、インターチェンジから高速道に入る時や車線変更する際にその敏捷性を実感することができました。
TESLA MODEL S 新東名道走行デモンストレーション – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=nKJNaP2b37E [リンク]
TESLAのEVを語る上で外せない自動運転。フォワードビューカメラ、レーダー、360度超音波センサーをリアルタイムの交通情報と組み合わせることで、前後左右の車両やガードレール、車線などを感知。前方のクルマに近づいた時には自動的に減速してくれます。
ただ、TESLA担当者は「あくまで運転補助としての存在」と話し、ハンドルから手を離すと警告音が鳴るようになっています。ドライバーが完全に何もしないで良いというものではないですが、危険な車線変更や車間距離が極端に近づくといったことからは守られることは間違いなさそうです。
また、この自動運転は車庫入れでも威力を発揮。スマートフォンで前進・後進を指示できるので、狭い場所での車庫入れなどに活用できます。
超急速充電施設を新東名自動車道NEOPASA浜松下りに開設
最大120kWの直流電力を直接バッテリーに送電できるスーパーチャージャー。これまで東京3ヶ所・横浜・大阪・神戸・岡山・仙台・盛岡・長野の10ヶ所がありましたが、2016年7月17日に新東名自動車道NEOPASA浜松下りのぷらっとパーク駐車場内に4台のスーパーチャージャーを設置。当日の発表会にはテスラモーターズジャパン代表取締役社長ニコラ・ヴィレジェ氏が駆けつけ、初チャージングを行いました。
TESLA担当者によるとスーパーチャージャーは約20分で80%まで充電でき、約30分で満充電できるとのこと。浜松に設置されたことにより、関東圏・関西圏間を移動する際にバッテリーの残量を気にせずに運転できるようになるというのが大きいのではないでしょうか。
統計によると、2015年のEVの保有台数は約53000台。『Model S』の車両本体価格は884万1000円とまだまだ高価。今後のEVの普及には、各社モデルの価格が下がることと、バッテリーチャージャーの設置箇所の増加がカギとなりそうです。
テスラジャパン(公式サイト)
https://www.tesla.com/jp/
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