マーク・ザッカーバーグ、ローマ法王と共に恵まれない人々にネット接続をもたらすことについて協議
ガジェット通信 / 2016年9月2日 21時0分
8月29日(現地時間)、マーク・ザッカーバーグと妻のプリシラ・チャンが、バチカンでローマ法王フランシスコと内謁した。
教皇庁の報道担当官によると、法王と、FacebookのCEOであるザッカーバーグは、「貧困を軽減させるために通信技術を活用する方法や出会いの文化を推奨すること、特に、多くの恵まれない人々のために希望の言葉を届ける手助けすること」について語った。
面会の際、ザッカーバーグは法王に、インターネット環境が無い場所でも太陽光発電によってネット接続を可能にする航空機アクイラの模型をプレゼントした。7月には、アクイラの初の本格的なテスト飛行が開催された。最終的にザッカーバーグは、テクノロジーで16億人のインターネットに繋がっていない人々を救いたいと考えている。
ザッカーバーグとチャンはまた、2人の名を冠したチャン・ザッカーバーグ・イニシアチブについても議論を交わした。同団体は夫妻の保有するFacebook株の99%を慈善活動に寄付する目的で創設されたもので、2015年の設立発表後に大きな話題となった。
Facebookの投稿で、ザッカーバーグは法王との面会について、「光栄なこと」で「決して忘れることのないこと」だとし、「法王の優しさと思いやり、そしてどれだけ法王が人々を助けることに深い関心を持っているかを感じることができた」と、加えた。
また、チャンも自身のFacebookでザッカーバーグに同意し、「今回の出来事は、彼が自身の母語であるスペイン語(フランシスコ法王は、アルゼンチンのブエノスアイレス出身)で繋がる特別な体験ともなりました」と、投稿した。
フランシスコ法王は、定期的に自身の900万人のフォロワーにツイートする世界で最もソーシャル・ネットワークで繋がりを持つ指導者の1人だ。法王は、自身の公式Facebookページを持っていないが、バチカンの公式な放送サービスであるバチカン放送局のフォロワーは120万に上る。
バチカンでの面会の後、ザッカーバーグとチャンは、イタリア首相マッテオ・レンツィとローマで面会した。彼らは、8月24日(現地時間)にイタリア中部で発生した大地震の後にネット接続の復旧作業を実施し、Facebookのコミュニティがどのようにして被災者を支援できるのかについて話し合った。会談を終えると、ザッカーバーグは、Facebookライブ上でローマ市民とタウンホールミーティングを行うために、トレードマークであるグレーのTシャツ姿に戻った。
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