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デジタルをあえて隠す。主張しすぎないスマートウォッチ「wena wrist」 BEAMSコラボモデルをレビュー

ガジェット通信 / 2016年11月26日 14時0分

ガジェット通信新製品研究室です。

パッと見はアナログ時計。しかし薄いバンドの中に最新のテクノロジーが詰まっている。新しいスマートウォッチの形を提示するソニーの「wena wrist(ウェナリスト)」。実はパッと見だけじゃなくて、時計のヘッド部分は完全にアナログ時計なのです。

ソニーさんがアナログ時計を出してる、ってだけでも面白いのにさらによく見るとソニーのロゴがついてない――面白そうなので早速コラボ企画担当者である上沢さんに話をきくことにしました。

プロジェクト名は「wena」。ソニーの新規事業創出プログラムから生まれたものだそうです。

wenaプロジェクトの初めての製品が「wena wrist(ウェナリスト)」で、2015年秋にソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」で出資者を募ったところ、累計1億円以上の支援を獲得し、支援者に向けて2016年4月から[3月末?]出荷を開始。その後6月30日より正式販売を開始しました。

そして今回、初のブランドコラボレーションとなるBEAMSモデルを2016年11月11日に発売したそうです。

コラボ製品は2モデル。どちらもBEAMSのイメージカラーであるオレンジを使ったシンプルで精悍な印象の中にも、遊び心を感じさせるデザイン。

――どのデザインもシンプルですがかっこいいですね

上沢さん:もともとwena wristのデザインはモノトーンの世界観で統一されているのですが、今回はBEAMSさんとのブランドコラボレーションということで、BEAMSさんに時計部分のデザインを担当いただき、BEAMSさんのイメージカラーをアクセントに使ったデザインとなっています。

wena wristは、バンド部分の機能は共通で、時計部分を交換できるようになっています。

時計部分とバンド部分は簡単にはずせるようになっているんです。時計部はシチズンさんに作っていただいています。

――アナログ時計の部分は、プロであるシチズンさんに任せるということですね

そうなんです。アナログ時計の部分はシチズンさんにお願いして、我々は自分たちが得意な部分に集中しています。

――ソニーさんがアナログ時計を出す、というのは初めてのことなんでしょうか

はい、そうなんです。スマートウォッチ、スマートバンドなどはありますが、アナログ時計はないですね。そして実はこの製品、ソニーのロゴが入っておらず、wenaというサブブランドでの展開をしています。今回のBEAMSモデルでは、文字板には「beams」のロゴを、バンド部には「wena」ロゴを刻印しています。

――あえてそうしているということですね

はい。我々としてはwenaを腕時計として売っていきたいと考えています。ソニーはどうしてもエレクトロニクスのイメージが強いので、あえてソニーロゴをつけずに「wena」ブランドとして商品を展開させていただいています。

――この製品、時計部分だけ買うこともできるんですね

はい。時計部分だけの販売も弊社「First Flight」のECサイトでのみおこなっています。既にwena wristをお持ちの方にお求めいただき、時計部分のみを付替えていただくことで、装いを新たに長くwena wristをご愛用いただきたいと考えています。

――バンド部に3つの機能があるということなんですが

1.電子マネー

2.通知

3.ログ

の3つの機能があります。むやみに多機能を追い求めるのではなく、最低限必要な機能だけに絞り込んでいます。

バンド部に FeliCaを内蔵していて、腕時計のバンド部分をかざすだけでコンビニや自販機などで決済ができます。

――これ、面白いですね。手ぶらで腕時計だけで買い物できる

実際コンビニで使うと、店員さんにはキョトンとされますね。

――腕でチャリーンと購入している人をはじめて見たらびっくりすると思います

通知機能では、wenaのスマホアプリ上で、どのアプリや着信をバイブレーションとLEDで通知するかを設定することができます。

バンド部の裏に7色のLEDがあり、例えばメールが来たら赤色、Facebookで連絡がきたら青色、LINEなら緑色のLEDで通知するというような設定ができます。

――時計が振動したら、時計のバンドの方を見るんですね

最後に、ログ機能ですが、歩数計が内蔵されているので、歩数や消費カロリーをwenaのスマホアプリで確認することができます。

――厳選した3つの機能が時計のバンドの中に搭載されてるということですね、メイン部分と電池部分が分かれてるのがまた面白いですね

電池がバンドのそれぞれのコマに分散した形で入っているんですが、コマ同士が動いてもそれらをつなぐ配線が切れないようにする工夫が必要でした。さらに腕時計ですので防水性能も保たなくてはならず、そこも設計に苦労した点ですね。

――ありがとうございました。今後のこの製品がどう発展していくかも楽しみにしています

ありがとうございました。

wena wrist紹介動画(ガジェット通信)

https://youtu.be/TaHhDGX_88I

●◆●◆●◆●

wena wristは、アナログ時計とスマートウォッチのいいところを取り入れて組み合わせたのがなんともさりげなく、そして液晶ディスプレイが陥っている「どれも見た目が一緒」という問題も解決しているように感じました。身につけるものなので、みんなと見た目がかぶると嫌だなと感じる人もいると思います。今後時計部のバリエーションが増えていくと、自分の好きな時計を自由に組み合わせて楽しむことができますね。スマートウォッチなんですが、アナログ時計の楽しみ方をアップグレードした製品、と言うことができるんじゃないかと思いました。今後も楽しみです。

(ガジェット通信新製品研究室)

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