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人々はゾンビ・パンデミックを求めている? 映画秘宝セレクション『ゾンビ論』で振り返るゾンビの歴史 

ガジェット通信 / 2017年2月4日 23時0分

いま、ゾンビは大忙しだ。「やってないネタはすべてやり尽くす」とばかりに様々なものをゾンビと組み合わせた映画が氾濫し、ゾンビキャンプにゾンビハザードなど“ゾンビ”の名を掲げたイベントが次々登場し人気を博す。ゴールデンタイムのバラエティ番組でゾンビ特集が組まれ、ハロウィンメイクのハウトゥーを掲載するギャル雑誌に「ゾンビメイクの基本」なんて文字が並ぶ時代だ。人間にゾンビが群がるのではなく、ゾンビに人間が群がっているかのようである。

なぜ人はゾンビを求めるのか。ゾンビの原点から第一次ゾンビ・ブーム、現在の異質なゾンビ・ブームまでを追い、その魅力と歴史に迫る書籍『ゾンビ論』が発売された。この本は洋泉社の新しい書籍シリーズ『映画秘宝セレクション』の第一弾となる。

本の内容は4章に分けられ、情報ブログ『ゾンビ手帖』管理人の伊東美和氏が、ゾンビブームの発端となったロメロ作の『ゾンビ』とその非公式な続編『サンゲリア(ゾンビ2)』『ゾンビ3』を当時の経験談とともに語る第1章、映画以前のゾンビの原点(呪術による“生ける屍”)に迫る第2章を担当する。第3章は、ロメロの『ゾンビ』を劇場で鑑賞し、スクリーンに広がるその前代未聞の惨劇に耐えきれず席を立ったという映画秘宝ライターの山崎圭司氏が、“ゾンビ”によって人間が味わう“恐怖”に迫る。最終章は、ミュージシャン・ライター・映画評論家の中原昌也氏が、“恐怖”を失い始めた“ゾンビ映画”というジャンルの行く末を語る。

映画公開当時の宣伝文句などにも言及されており、最初のゾンビブームをリアルタイムに体験していない世代でも当時のムードが臨場感たっぷりに伝わる内容になっている。ちなみに『ゾンビ3』ソフト発売時のホラー映画専門誌での見出しは「スーパー・グロテスク描写! エグいぜぇ、こいつはよぉ~~!」だそうだ。『ゾンビ3』の子供・マイケルも思わず「ママー!!」と叫びそうなテンション。

『映画秘宝セレクション』はこのほかに『デルモンテ平山の「ゴミビデオ大全」』『アメコミ映画40年戦記 -いかにしてアメリカのヒーローは日本を制覇したか』が同時発売されている。

書籍概要

『ゾンビ論 (映画秘宝セレクション)』

出版社:洋泉社

発売日:2017/01/12 208ページ

定価:本体1,400円+税

<目次>

第1章 3本のゾンビ映画 伊東美和 

・『ゾンビ』

・『サンゲリア』

・『ゾンビ3』

第2章 ゾンビ映画の源流 伊東美和 

・ゾンビ映画の流れ 『ホワイト・ゾンビ』から 

・『私はゾンビと歩いた!』『ゾンビ伝説』 

・『地球最後の男』~モダン・ゾンビの胎動 

・『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』 

第3章 ゾンビ、恐怖の淵源 山崎圭司 

・ルチオ・フルチ考 果たして彼はゾンビ作家だったのか?

・死体を玩ぶな子供たち 

終章 ゾンビ映画、ジャンルとしての終わり 中原昌也

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