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国立西洋美術館のパート求人が話題 こんなハイスペックなのに時給1240円!?

ガジェット通信 / 2017年2月18日 14時0分

「修士かつ欧州の2カ国語に通じていて美術オタクなリア充はいませんか?」と言われて手を挙げられる日本人は何人いるのだろう。国立西洋美術館が募集しているパートタイム労働者の応募資格がまさにそんなムチャな条件だと話題になっている。しかもそれほどのハイスペックな人材を時給1240円で雇おうとしているのだから恐れ入る。

件の募集要項はこちら。

特に注目して欲しいのは応募資格のところ。

(1)大学院博士課程前期課程修了以上

(2)美術全般、とりわけ西洋美術史に対して知識があること

(3)美術館における勤務経験(インターン、アルバイトを含む)があることが望ましい

(4)西洋美術史資料の取扱いに必要なヨーロッパ言語の基礎読解力を有すること(英、仏、独、伊のうち2カ国語以上)

(5)積極的に学ぶ意欲があり、かつチームワークに必要な協調性を備えていること

ざっくり言うと、冒頭に書いた「修士かつ欧州の2カ国語に通じていて美術オタクなリア充」ということだ。そして時給は1240円の1年契約。勤務時間を考えると、ひと月の手取りは12万円程度だろうか。

この求人を見たネット民は

「ハイスペック奴隷」

「この能力あれば別に他にもっといい働き口はあるだろ」

「コンビニで深夜バイトした方が稼げる」

「優秀な人材が欲しいならもっとお金出さないと」

と時給の低さに驚く人と、また一方で

「金持ちの道楽なんだからこんなもんで十分」

「いいとこ出の主婦でこんなのいくらでもいるでしょ」

「コネ作り用だから」

「金が目的じゃないんだよ。仕事にやりがいやステータスを求めてる人向け」

「美術史の仕事なんて安月給でもやりたい奴腐るほどいる」

と理解を示す人も。

このハイスペックでありながら、無資格・未経験歓迎なコンビニバイトと変わらない時給は、需要と供給の原則に従っただけなのか、それとも“やりがいの搾取”なのか。育児が一段落した主婦やリタイア層など“安請け合い”できてしまう人たちが一定数いることを認めつつも、労働力の買い叩きを異常とすら感じなくなってきている社会のあり方そのものに疑問を感じた人もいたようだ。

国立西洋美術館

http://www.nmwa.go.jp/

画像引用:

http://www.nmwa.go.jp/jp/information/pdf/20170210_recruit.pdf

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(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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