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ゲーム業界に「アタリショック」ならぬ「ソーシャルゲーショック」が起こる可能性

ガジェット通信 / 2012年2月19日 22時45分


皆さんは「アタリショック」という事件をご存じだろうか。大手ゲームメーカーATARI社がゲーム業界に巻き起こした事件の1つである。要約して説明すると、当時のATARIはサードパーティーに対してライセンス管理を行っておらず、誰でも自由にゲームを販売できる体制にあった。
メーカーからしたらゲームの規制がなくどんなゲームでも発売できるので楽なのでやりやすかったのだろうが、反面ユーザーはどんなゲームを掴まされるかわからないという酷い状況になってしまった。パッケージは豪華で凄そうなタイトル、しかし中身はどんでもないクソゲー(中にはバグで動かない物まで存在)という物が乱造され、次第にゲーム業界そのものが衰退していってしまったのだ。この影響でATARI社のハードだけでなく同時に任天堂や他社のゲームまでも売れなくなってしまった。
これに対抗するために任天堂はゲーム機としてではなく“ロボット”や“光線銃”として販売し復活を遂げたのは有名な話である。
上記「アタリショック」を巻き起こしたのは似たようなゲーム、つまらないゲームの乱造が原因だった。さて、それに似ている状況が実は今のゲーム業界にも存在しているのだ。それはソーシャルゲーム業界である。数あるソーシャルゲームだが、やっていることは似ており、カードを集めガチャを引き仲間を作ると言った同じシステムで出来ている。いわゆるガワだけが変わっているのである。何故にここまでソーシャルゲームは流行っているのか? それはゲーム目的ではなくコミュニケーション目的で遊んでいるからだ。また収集癖のある人の習慣になっているツールとなりつつもある。ゲームは目的では無くただのプロセスとなってしまっているのだ。いわゆる真のゲームユーザーで無いライトユーザーが現在のソーシャルゲームユーザーとなっている。
当時の「アタリショック」も現在と同じくライトユーザーが、安く発売される数多くのゲームに食いつき、瞬く間に飽きられた。これと同様にソーシャルゲームにハマっているユーザーは現在は課金してもいずれかは、飽きが来る日訪れるだろう。同じゲームの繰り返し、ガワだけ変えたことに気づくのも時間の問題となっている。
短期的な収益得ようとするととゲーム業界の衰退に繋がるのは今までの経験でも分かるとおりだ。いつの日かソーシャルゲームへの規制が行われたときが「ソーシャルゲームショック」の始まりだと思われる。
そんな既存のソーシャルゲームのユーザーを逃さないために、ソーシャルゲームサイトは大手ゲームメーカーを囲い込み、違ったシステム、内容のゲームをリリースしている。今ではスマートフォンの高性能を活かしたゲームまでリリースしているくらいだ。しかし、主流となっているは先出にも出た通り、ガワが変わっただけのカード収集ゲームなのだ。そんなソーシャルゲーム業界だが、テレビゲーム業界を超える勢いの収益を上げている。
これと同じことはAndroidやiPhoneアプリゲームにも言えそうだ。
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※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。


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