【ニコニコ超会議2017】読み方が分かればカンタン!? 古文書・古記録を読む『超みんなで翻刻してみた』ブース
ガジェット通信 / 2017年4月30日 14時15分
以前、『ガジェット通信』の姉妹サイト『オタ女』で紹介したくずし字学習アプリ『KuLA』。大阪大学大学院文学研究科の飯倉洋一教授が監修し、キャラクターの“しみまる”を笠間書院の西内友美さんがデザインしたアプリでは、新撰組・沖田総司が使用していたといわれ、ブラウザゲーム『刀剣乱舞』にも登場する“加州清光”の記載がある『新刃銘尽後集』も収録されています。
※参考記事 “加州清光”の銘文が読める! くずし字学習アプリ『KuLA』が“審神者”ご用達(かも)
http://otajo.jp/61590
『ニコニコ超会議2017』では、この『KuLA』と完全連携している『みんなで翻刻』が“超まるなげ広場”にブースを出展。歴史災害史料を実際にその場で飯倉教授をはじめとする関係者に教えてもらいながら解読して入力するというワークショップ形式の参加企画を実施しています。
『みんなで翻刻』の活動を主体となって行っている京都大学古地震研究会と『niconico』がコラボしている『みんなで翻刻してみた』プロジェクト。これまでも『ニコニコ生放送』を中心にユーザー参加型の企画を行っていましたが、ブースを出すのは今回が初めての試み。
「実演でPCで入力してみて、『超会議』の間に何字解読できたかやってみようという試みです」と話すのは、京都大学防災研究所付属地震予知研究センター助教の加納靖之氏。実際の研究者が行っている作業とほぼ同じことをブースで参加者が体験することができ、「読みたい資料がたくさんあって、研究者だけでは読みきれないほどあります。なので、一般の方にも読んでもらうことでデータがどんどん溜まっていくということです」と語ります。
「最初は(参加者が)恐る恐る来られる感じだったんですけれど、打ち込みを始めると文字を読むというのが中毒性があって、どんどん読んでハマっちゃうという人が多いですね」という加納氏。「こういう場でもそうですし、ネットでもサービスをやっているので、どんどん伝わって解読が進んでいくといいな、と考えています」と話してくれました。
歴史災害史料を解読することで、過去にどのような災害が発生したかを知り、将来の災害軽減に役立てようという『みんなで翻刻してみた』プロジェクト。古文書やくずし字を読めるようになりたいという人は、参加してみてはいかがでしょうか。
みんなで翻刻 歴史災害史料のオンライン翻刻プロジェクト
https://honkoku.org/ [リンク]
『ニコニコ超会議2017』公式サイト
http://www.chokaigi.jp/
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