オープンソースの“超高速”全文検索エンジン『groonga』がメジャーバージョンアップ
ガジェット通信 / 2012年3月2日 19時30分
未来検索ブラジルは、オープンソースの全文検索エンジン『groonga2.0』をリリースしました。同社はMySQLやPostgreSQLなどのRDBMSに組み込んで利用できる全文検索エンジンを『Senna』としてリリース後、データストア機能を持たせた『groonga(ぐるんが)』と名称を変えてリリース、今回はその『groonga』のメジャーバージョンアップとなります。
『groonga』は、未来検索ブラジルがフルスクラッチで独自に開発したオープンソースの全文検索エンジンライブラリ。ぐるなびやスカパーJSAT、サイボウズといった先進ITベンチャーが採用し、数多くの商用サイトや製品に利用しています。その特徴は、リアルタイム検索に強いこと。刻々と更新される文書情報を秒単位で検索結果に反映できるため、検索処理と更新処理を高速に実行することが求められるCGMやECサイトで強みを発揮します。
『groonga2.0』では、もともとの強みである、データベースのレコードを高速に検索するリアルタイムインデクシングに加え、あらかじめ蓄積した文書を処理する“オフラインインデクシング”機能を強化。これにより、従来の3~10倍の処理速度向上を実現しました。緯度や経度を利用して検索するジオサーチの速度も向上しています。
MySQLから『groonga』を利用するストレージエンジン『mroonga(むるんが)』では、インデックスを効果的に適用することにより、大幅な性能向上を実現。この『mroonga』や『groonga』を使った検索システムの検討から運用を支援するサービスも開始しています。
今後はリアルタイム検索の強みを生かし、データストリームのリアルタイム分析機能などを強化していくとのこと。今回は新機能を中心にご紹介しましたが、ガジェット通信は『groonga』が実際にどんな用途で使われているのか、オープンソースであることの強み、追加された新機能のポイントなどを開発担当者にインタビューする予定です。
groongaプロジェクト
http://groonga.org/
mroongaプロジェクト
http://mroonga.github.com/
参考記事:
ついにベールを脱いだ! 未来検索ブラジルの新検索エンジン『groonga』
http://getnews.jp/archives/5994
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