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美しいランペドゥーサ島に漂う移民・難民の“真の姿”を映し出す 衝撃のドキュメンタリー『海は燃えている』

ガジェット通信 / 2017年8月9日 12時30分

ぼくたちは生きている。悲劇のすぐそばで――。イタリア最南端の美しい島、ランペドゥーサ島を舞台に移民・難民の姿を映した静かな衝撃作『海は燃えている』。第66回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、審査員長だったメリル・ストリープをはじめ、イタリアの首相マッテオ・レン ツィ、ローマ法王も絶賛した一本です。

『海は燃えている』ストーリー

12歳の少年サムエレは、友だちと手作りのパチンコで遊び、島の人々はどこにでもある毎日を生きている。しかし、この島には彼が知らないもうひとつの 顔がある。アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパを目指す多くの難民・移民の玄関口なのだ。島の人口約5500人に対して、今は 年間5万人を超える難民・移民がランペドゥーサ島へやってきている。同じ島にいながら、島の生活と難民たちの悲劇は決して交わることがない。両者を結ぶのは、島でたったひとりの 医師のみ。島の人たちを診察する傍ら、島にやってきた多くの難民たちの検診や死にも立ち会う。彼は言う「こうした人々を救うのは、すべての人間の務めだ。」少年サムエレにも変化が起こり、左目の弱視が見つかる。右目を塞いで左目の働きを上げていくために矯正メガネをつけることになる。それはまるで、今まで見えていなかったもうひとつの目で、未知の世界を見るかのように──。

本作は、前作『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』で2013年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞〈最グランプリ高賞〉を受賞したジャンフランコ・ロージ監督の最新作。

驚くべきことに、監督自身が島へ移住。ランペドゥーサの人々と時を共有しながらゆっくりカメラを回し、島の“真の姿”を描き出しています。美しく詩情溢れる映像と共に描かれるそれ ぞれのストーリーがドラマチックに心を揺さぶります。

2016年度のベルリン国際映画祭で金熊賞〈最グランプリ高賞〉を獲得しただけではなく、第89回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞へもノミネート。ロージ監督は、二作連続で世界三大映画祭の最高賞を受賞しただけでなく、ベルリン、ヴェネチアと、ドキュメンタリー映画で初の最高賞 を受賞するという快挙を成し遂げています。

つい大作や派手なアクション映画を多く観がちな夏ですが、静かに感情に訴えかけてくる、こんなドキュメンタリーをご覧になってみるのもいかがでしょうか。『海は燃えている』は現在DVD発売中。

(C)21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinema

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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