日米巨大ロボットの決闘が遂に実現へ 水道橋重工の『KURATAS』対Megabotsの『Eagle Prime』
ガジェット通信 / 2017年8月9日 16時0分
子供の頃、「ウルトラマンになりたい」「仮面ライダーになりたい」「ガンダムのパイロットになりたい」といったピュアな夢を持っていた人は多いでしょう。多くの子供達は成長するにつれて、否応なくピュアな夢の実現が“現実には無理”ということに気付かされます。ところが、技術の発展のおかげでしょうか、ガンダムのような“巨大ロボットのパイロットになれる”時代がもうすぐそこまで来ているようです。
USA CHALLENGES JAPAN TO GIANT ROBOT DUEL!(YouTube)
https://youtu.be/XVJTGLL2SnI
人間が操縦可能な巨大ロボットメーカーとして先頭を走っているのは日本の水道橋重工とアメリカのMegaBots。水道橋重工の『KURATAS(以下、クラタス)』に「世界初の巨大戦闘ロボット」という称号を奪われたのが、MegaBotsのMk. II。このことが相当悔しかったのか、2015年の6月にMegaBotsサイドが水道橋重工に決闘を挑んできました。上記の動画では「1年後に決着をつけようぜ」ということでしたが、2年以上経過した2017年8月に決闘を行うとMegaBotsが公式サイトで明らかにしました。
RESPONSE TO ROBOT DUEL CHALLENGE.(YouTube)
https://youtu.be/7u8mheM2Hrg
一方、決闘を挑まれた水道橋重工のアンサーはディス連発。「もうちょっとカッコよくつくれよ!」「デカいものに銃つけりゃいいっていうアメリカ文化」「アメリカ丸出し」とけちょんけちょんです。とどめは日本人なら異論は全くないであろう「やっぱ日本文化じゃないですか、巨大ロボって」という一言。
AMERICA’S GIANT FIGHTING ROBOT(YouTube)
https://youtu.be/ePINYZK4p5Y
MegaBotsが満を持して今回の決闘向けに開発したのが、MegaBots初のMk. IIIクラスロボットとなる『Eagle Prime(以下、イーグルプライム)』。8月2日には動画を公開して、その全貌が明らかになりました。右手にはクローアーム、左手にはアームガン、移動はキャタピラ。ん? フロントミッション!?
KURATAS – Suidobashi heavy industry(YouTube)
https://youtu.be/29MD29ekoKI
対する水道橋重工の『クラタス』は右手がアイアンクロー、左手がガトリングガン、右肩にはロケットランチャーと『イーグルプライム』より実戦向きと思われる出で立ちです。
いろいろと聞いてみたいことがあったので、MegaBotsに話を聞いてみることにしました。「世界中から問合せが殺到していて」と言いながらも、取材に対応してくれたのは共同創業者のMatt Oehrlein氏。『イーグルプライム』を見て0.1秒でフロントミッションを連想してしまったので、日本のロボットアニメやゲームに影響を受けたのかどうか聞いてみると、「英語圏のロボットゲームに影響を受けています。特に『MechWarrior』シリーズです」とのこと。
『イーグルプライム』の開発費用は250万米ドル(約2億7600万円)で、そのうち約50万米ドルはクラウドファンディングの『Kickstarter』で調達しています。残りの200万米ドルはどうやって調達したのかとの質問には、「ベンチャーキャピタル、スポンサー、ライブ出演、マーチャンダイズ販売からの資金繰り」となっているそうです。ロボット1体作るのってお金かかりますね。「スポンサー」が米陸軍や国防総省だったらちょっとコワイけど。
火力という点では、『クラタス』の武器のほうが『イーグルプライム』より上に思えたので、決闘に向けて隠している武器があるんじゃないの? とストレートに聞いてみたところ、「そのうちわかると思いますよ」とはぐらかされました。野村克也氏も言っていたような気がしますが、手のうちを見せないというのは戦いにおける基本ですからね。
『クラタス』と『イーグルプライム』のどちらが有利だと思うか聞いてみると、「巨大ロボットは日本の文化だと思うので、『イーグルプライム』のほうが不利かなと思います」と話してくれました。決闘の具体的な日時や場所については「言えません」ということでした。日時や場所は不明ですが、決闘の様子はMegaBotsの公式『YouTube』チャンネルで近日中に公開される予定です。
MegaBotsの公式サイトに「スポーツの未来形 巨大戦闘ロボット」というようなキャッチフレーズがあります。巨大ロボット同士の戦いがエンターテイメント色の非常に強い新しいスポーツとなるのか、それとも米軍向け次世代兵器のショーケースとなるのかも興味が湧くところです。
MegaBots公式サイト
MegaBots公式『YouTube』チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClT-fyp4Kgd76hESsuLbksA
※画像:『YouTube』より引用
https://www.youtube.com/watch?v=7u8mheM2Hrg
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