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たんこぶちんMADOKA ロングインタビュー前編

ガジェット通信 / 2017年8月16日 19時0分

2007年小学6年生の時に結成し、今年で結成10周年を迎えたガールズバンド『たんこぶちん』。10周年記念の2マンライブを開催し、その活躍は音楽だけにとどまらず、MADOKA(Vo.&Gt.)の映画出演など、さらなる挑戦を続けている。結成からの10年間、メンバーのこと、ライブパフォーマンス、そして今後の目標を、たんこぶちんのリーダーMADOKAに聞いた。

――そもそも、たんこぶちんはどのように結成されたのでしょうか?

MADOKA 小学校5年生の時に、6年生のお姉さんたちが、校内発表会で、バンドをやっていて、それがめっちゃキラキラして見えて、「私も6年生になったらやりたい!」と思ったんです。その時の担任の先生が、6年生にバンドを教えていたんですよ。先生は、自分でも趣味でバンドをやっていて、バンドと言えばその先生っていう感じで(笑)。先生に「私たちも6年生になったら、バンドをやりたいです」って言って、仲よかった子を「やらない?」って誘って、6年生になってバンドを始めました。

――ギターやドラムなど、パートはどうやって決めていったのでしょうか?

MADOKA 先生に、「何の楽器をやりたいか紙に書いて」と言われて、各自紙に書いて提出して。バンドをやりたいって言った子が12人いたんですよ。そのなかで、ドラムが2人、ギターが4人、ベースが2人、キーボード2人、ボーカル2人って6人編成のバンドが2つできるような構成に、たまたまなって。本当にみんな楽器初心者で、最初は基礎練習でパワーコードや全員でリズムを合わせることをやって、その後にコピーを始めて。「この曲をやりたい人は、こっち」みたいな感じで、12人のメンバーごちゃまぜでやっていました。

――それで、発表会に出られて……。

MADOKA そうですね。佐賀県の唐津っていうところなんですけど、地元が漁港なんですよ。近所の盆祭りや港祭り、土曜夜市とかで演奏してました(笑)。

――一番初めに演奏した曲って覚えてますか?

MADOKA あっ!さっき漁港とか言ったんですけど、一番初めのステージは、ヤマハの『Music Revolution』っていうコンテストだったんですよ。その時はチャットモンチーさんの『バスロマンス』を演奏しました。

――当時はどんな音楽を聴かれていたのですか?

MADOKA バンド始める前は、全く音楽に興味なくて。音楽番組は見てたけど、好きで見るとかじゃなくて。

――テレビがついていたから、たまたま見ていたという感じなんですね。

MADOKA そうそう(笑)。でも、バンドを始めてから、最初に先生に「これをやってみたらどう?」って、チャットモンチーさんの『バスロマンス』を聴かせてもらって。初めて聴いた時は、ボーカルは女性だけど、他のメンバーは男性だと思っていたんですよね。でも調べたら、全員女性っていうことが分かって、こんなに力強く演奏できるんだって思って“バンド”っていうものを認識しましたね。

――学校の発表会から始まって、地元のイベントなどで演奏するようになって、いつ頃から現在のメンバーで固まっていったのでしょうか?

MADOKA 唐津でジュニア音楽祭っていうコンテストがあって、小学6年生の時に出ようってなったんです。大塚愛さんの『CHU-LIP』が候補曲になっていて、それをやりたいって集まったメンバーが今のたんこぶちんです。メンバーとは保育園の時からずっと一緒で、正直いつから一緒にいるか分からないくらい小さい頃から一緒にいます。

――その小さい頃から10年一緒にやってきているメンバーをMADOKAさんから一人ずつ紹介して頂けますか。YURI(Gt.)さんからお願いします。

MADOKA YURIは、男の子に間違われるくらい見た目がボーイッシュで、ライブパフォーマンスが本当にカッコよくて。今いるガールズバンドのギターの子のなかで、あんなパフォーマンスができるのはYURIしかいないって思っています。たんこぶちんのなかでも、唯一無二の存在です。ライブでは誰より目立ってますね。ボーカルの私より目立ってます(笑)。

――続いて、NODOKA(Ba.)さん。

MADOKA のんちゃん(NODOKA)は、あんまり喋ったりしないです。ワンマンライブや2マンライブでは、全員でMCを回すコーナーをつくったりするんですけど、そこでも、そんなに自分から喋ったりしなくて。きゃぴきゃぴした感じの子ではないんですけど、内に秘めてるものがすごく熱いなっていうか。誰よりもハートが熱い人だなって思います。すごく優しいし。何も言わないけど、雰囲気で包み込んでくれる感じ。ボスって呼んでます(笑)。

――HONOKA(Dr.)さんは?

MADOKA ほのちゃん(HONOKA)とのんちゃんは双子なんですけど、ほのちゃんは、のんちゃんとは見た目も真逆で、おっとりしています。ちょっと天然なところもあって、バンドのなかでは癒しキャラです。ライブでドラムを叩いてる姿と、普段のおっとりしているギャップがすごいから、そこに惹かれるっていうファンの人も結構多くて。MCと演奏の切り替えがカッコいいなと思いますね。

――CHIHARU(Key.)さんは?

MADOKA CHIHARUはですね、結構問題児です(笑)。ほのちゃんみたいに、天然なところがあるんですよね。誰も思い付かないようなことを言ったりとか。だから、取材の時、YURIと私は真面目なことを言うんですけど、真面目ばっかりじゃ面白くないじゃないですか(笑)。それをいいふうに中和してくれる存在っていうか。なんだろう、“天才”みたいな感じ(笑)。

――問題児と天才は紙一重みたいな(笑)

MADOKA 問題児はちょっとおかしかったですね(笑)。訂正します、天才です。

――最後に、MADOKAさんご自身のご紹介をお願いします。

MADOKA 私はですね、一応リーダーになっているんですけど(笑)。そうですね、誰よりもステージでは明るくいたいなと思っていて。頼りないですけど。曲を作ったりとか、そういう面でもみんなを一番に引っ張っていける存在でいたいなって意識しています。

――ありがとうございます。小学校の頃に仲のよい友達でバンドを結成して、そしてメジャーデビューされて、そのなかで意識の変化などありましたか?

MADOKA 小学校6年生で始めて、高校3年生でデビューさせて頂いたんですけど。バンドをなんで続けているかっていうと、5人でいることがすごく楽しかったから。今もそうなんですけど、5人で演奏するっていうのが、ただ楽しかったから、それが好きでやってたんです。Music Revolutionがきっかけでデビューして、その時に意識が切り替わったっていうわけではなくて、徐々に自分たちのなかで変化があった感じですね。

――それはプロでやっていく意識?

MADOKA そうですね。やっぱり楽しいだけじゃやっていけないし。周りにいる人の数も、地元にいた時とは違ったし。そういう人たちが私たちのために、いろんな手助けをしてくれて、それに対して頑張らなきゃっていう気持ちもある。デビューした当時、ファンの人はいたんですけど、本当に少なくて、最初のワンマンライブも、東京では多分40人くらいしかいなくて、ライブハウスの床が見えるみたいな(笑)。うーん、ちょっとなんか悔しいなっていうか。そういう経験もしたけど、今ファンの人もすごく増えてきているし、自分の時間を割いて応援してくれて、こんな私たちをいいって言ってくれる人がいるんなら、頑張らんばいかんなって思うし。あと、バンドを教えてくれた先生に、地元にライブで帰った時、成長した姿を見て欲しいとか。いろんな想いが徐々に芽生えてきました。

――これまでは、仲良く楽しくできていたことが、メジャーデビューして、環境が変わったり、ファンのことを考えるようになったり、いろんな葛藤があったんですね。

MADOKA そうですね。デビューが決まってから、デビューシングルを演奏して、初めてライブで悔しい想いをしました。

――それはどんな?

MADOKA なんか、しっかり歌えなくて。デビューする前で、たんこぶちんを知っている人も少なくて。対バンの相手も、男性のバンドやゴリゴリなロックの感じの方で、ジャンルがすごく違ったんです。お客さんも、たんこぶちんを知らないから、「なんだろう?この人たち」、「どんなバンドだろう」って探る感じで観るじゃないですか。それが怖くて、ちょっとビビった面もあるんですけど。そういうことがあって、上手くできなくて。その日は悔しくて、涙が止まらなくて、ご飯も食べられなかったです(笑)。

――でも、その悔しさをバネに?

MADOKA そうですね。そういうことが何回もやってくるので。自分の不甲斐なさや情けなさを感じるし。

――どうやって、それを克服したんですか?

MADOKA 練習ですね、やっぱり。あと、それを絶対に忘れないこと。もう一回同じことで泣きたくないじゃないですか。だから、それを忘れなかったですね。

――普段はどれくらい練習をされているんですか?

MADOKA 具体的な時間は分からないんですけど、とりあえず自分の納得いくまでですね。メンバーとスタジオ練習して、「ここ上手くいかなかったなあ」っていうところを家に持ち帰ってやったりとか。スタジオ練習の時も、もちろん曲としての練習もそうなんですけど、ライブの曲と曲の繋ぎとか。自分たちの納得いくところまで持っていきたいなって、毎回。

――そのなかで、メンバー同士のアドバイスやディスカッションも。

MADOKA ありますね。特に10周年の2マンライブを始めてから、それが結構濃くなったかな、とはすごく思います。最初の2マンライブは、幼馴染のガールズバンドとやったんですけど、それ以外は、アイドルの人達や男性もいるバンドだったり、今まで全然対バンしてこなかったような人たちとやって、自分たちを試したいなっていうか。たんこぶちんを知らない人たちにももっと知ってもらいたいって。2マンライブで、尺が長い1時間のライブをきっちりつくることも目的だったので、毎回セットリストを変えて、自分たちが絶対楽しいって思うことを、お客さんにも楽しいって思ってもらいたい、一緒に楽しい時間にしたいって、リハーサルでも、結構意見を交わし合ってやっています。

――新曲『NO!!』では、演奏中にファンの人に“NO”と思うものを聞いて、それを即興で歌詞に反映されていてすごく盛り上がっていましたよね。

MADOKA あの曲は、もともと普通に歌詞を書いていたんですけど、その場だけのノリにしたほうがお客さんも奇想天外な感じがして、「お!」って思ってくれるだろうな、どんな答えが返ってきてもいいかなって。そしたら、お客さんが「お金がない!」って言って、面白かったので(笑)。やっぱりやってよかったなと、その日しかできなかったなって思います。

――ライブパフォーマンスで特に意識されていることを教えて下さい。

MADOKA 私はギターボーカルなので、歌っている時はマイクが固定されていて動けないじゃないですか。だから、歌っていない時やギターソロの時はメンバーの顔を見るようにしています。ドラムの方を向けば、みんないるし。たんこぶちんの一体感を感じながらやりたいので、絶対そういうふうにしてますね。

――ボーカルの面で気を付けていることはありますか?

MADOKA さっき言った、悔しいことを忘れないっていうのとちょっと似ているんですけど、セットリストのここぞっていう曲、バラードだったり、自分たちにとって、すごく大事な曲をやる時だったりは、書いた時のことを思い出しながら、感情を声にして届けられるようにしています。ライブをやる前って、完璧に歌うぞ!みたいな感じで意気込むんですけど、ライブが始まると、毎回そうはいかないし。私、結構歌詞も間違えちゃう方だし(笑)。終わった後、もちろん反省はするんですけど、たとえ完璧に歌えなかったとしても、そこにいる人たちとその日しかない雰囲気や空間、感情とか表情を感じたいし、そういうのを見たい。

――そのなかで、バンドとして成長しているなと実感したのは、いつ頃でしょうか?

MADOKA 最近は、ライブの5人の一体感と楽しさが違います。もちろん、これまでのライブも楽しくなかったというわけではないんですけど(笑)。一本一本、真剣にやっているなかで、ガチガチだったのがだいぶ取れてきて、最近は柔らかく楽しめている感じがすごくある。10周年ライブは、5人それぞれ「ここ私、失敗しちゃった」っていうのはあっても、「今日もよかったね」って毎回言って終われているので。

――現在、結成10周年で、来年メジャーデビュー5周年を迎えますが、今後の目標を教えて下さい。

MADOKA 私が出演させて頂いて、たんこぶちんが主題歌、劇中歌を担当させて頂いている『二度めの夏、二度と会えない君』という映画が9月に公開されます。映画をきっかけに、私たちのことを知らなかった人たちにも届いて欲しいし、少しでも好きになってくれる人が増えて欲しい。それで、ライブに来てくれる人が増えたらいいなと思っています。それから、映画の劇中歌集アルバムをリリースするんですけど、たんこぶちんとはちょっと違ったベクトルのアルバムになっているので、映画を通して、たんこぶちんを知ったっていう人が増えて、自分たちのオリジナルアルバムが出せるように繋げていきたいなっていうのが目標です。

photo by 木場ヨシヒト

(後編に続く)

■Event Information

『ニドナツ全国キャラバン』

映画『二度めの夏、二度と会えない君』全国キャラバン開催中!

<予約会>

日時:2017年8月19日(土)18:00

会場:アリオ札幌 1Fハーベストコート

予約受付CDショップ:タワーレコードアリオ札幌店

出演:MADOKA(たんこぶちん)

<インストアイベント>

■日時:2017年8月29日(火)20:30

会場:タワーレコード渋谷店 4Fイベントスペース

出演:たんこぶちん全メンバー

■日時:2017年8月31日(木)19:30

会場:HMVエソラ池袋店 イベントスペース

出演:たんこぶちん全メンバー

■日時:2017年9月2日(土)①15:00/②17:00(CD販売開始 14:00~予定)

会場:昭島モリタウン 東館1F光の広場

出演:MADOKA(たんこぶちん)

■日時:2017年9月3日(日)①13:00/②15:00(CD販売開始 12:00~予定)

会場:紀伊國屋書店 新宿本店 1階ひろば特設会場

出演:MADOKA(たんこぶちん)

■日時:2017年9月9日(土)①15:00/②17:00

会場:イオンモール大高 3Fタワーレコード前イベントスペース

出演:MADOKA(たんこぶちん)

■日時:2017年9月10日(日)13:00

会場:タワーレコード梅田NU茶屋町店 イベントスペース

出演:たんこぶちん全メンバー

■日時:2017年9月16日(土)①14:00/②16:00

会場:イオンモール広島府中 スターギャラリー

出演:たんこぶちん全メンバー

■日時:2017年9月17日(日)14:00

会場:タワーレコードアミュプラザ博多店 店内イベントスペース

出演:MADOKA(たんこぶちん)

■日時:2017年9月17日(日)17:00

会場:TSUTAYA天神駅前福岡ビル店 店内イベントスペース

出演:MADOKA(たんこぶちん)

■日時:2017年9月18日(月・祝)①12:00/②14:00

会場:キャナルシティ博多B1Fサンプラザステージ

出演:たんこぶちん全メンバー

■日時:2017年9月30日(土)①14:00/②16:00

会場:ららぽーとTOKYO-BAY かいだん広場

出演:MADOKA(たんこぶちん)

■日時:2017年10月1日(日)15:00

会場:タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース

出演:たんこぶちん全メンバー

※特典会の詳細は、オフィシャルサイトをご確認ください。

■Release Information

『二度めの夏、二度と会えない君 feat.Primember』

2017年8月30日発売

[TYPE-A] CD全7曲収録 ¥1,389(税抜)YCCW-10309

[TYPE-B] CD全13曲収録 ¥2,130(税抜)YCCW-10310

[TYPE-C] CD 全7曲収録+ DVD ¥2,315(税抜)YCCW-10311/B

■Movie Information

映画『二度めの夏、二度と会えない君』

9月1日(金)全国ロードショー。

http://nido-natsu.com/

たんこぶちん プロフィール

2007年2月小学6年生の時にバンド結成し、今年2017年に結成10周年を迎えた。

2013年1月YAMAHA主催「The 6th Music Revolution」 JAPAN FINALにて優秀賞を獲得し、同年7月1stシングル「ドレミFUN LIFE」でメジャーデビュー。

ROCK IN JAPAN FES. 他、新人ながら数々のロックフェスに出演。

MADOKA(Vo.&Gt.)が9月1日公開の映画『二度めの夏、二度と会えない君』のヒロインに抜擢され、この夏全国各地でキャラバンを行う。バンドのライブではワンマンと共にツーマンシリーズを開催、今もっとも注目されているガールズロックバンドである。

■OFFICIAL SITE

http://tancobuchin.jp/ 

■Twitter

https://twitter.com/tancobuchin 

■Facebook

https://www.facebook.com/tancobuchin.official 

■YouTube

https://www.youtube.com/user/tancobuchinWeb/

 

■モバイルファンクラブ「たんこぶちゃん」有料&無料会員、入会絶賛受付中!

https://fc.tancobuchin.jp/ 

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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