シニア向けSNSをどう活用してゆくのか?
ガジェット通信 / 2012年4月12日 19時0分
高齢化社会を意識してシニア向けの商品がいろいろと増えている昨今、SNSにもシニアがメイン対象のものがある。
パソコン通信の時代から活動を続けていると言う古参SNSから始まり、最近新たに開設されたものもあり、これからどんな形で浸透してゆくのだろうか。
高齢者向けのサイトと言われて最初に浮かぶイメージは何だろう?
「フォントサイズが大きい」ことは必須のように思えるが、パソコンやタブレット端末上で手軽に調整できることを考えると、それだけでは足りない。健常者以外への配慮は、高齢者向けでなくてもなされているし、高齢者間で関心の高い健康に関する情報もインターネットでは簡単に検索できてしまう。その現状を考えると、意外にこれといった何かがないことに気付かされた。
単に集う人間の年齢が高いと言うだけでは際立った特色がないので、考えられる展開としては既存の幼い子どもを持つ女性向けSNSとリンクして“子育てをし終えた人々から、たった今悩んでいるお母さんへの手紙”と言う感じで、相互交流を図ってみるのも新しい形のコミュニケーションの提案になるのではないだろうか。
核家族化の進んだ現代では、若者が高齢者と語らうことも少なくなっている。昔なら普通に身近にあった存在が、今では逢いにいかなければ顔を見ることすらないという現状が、高齢者の孤独死などを招いてしまうのかもしれないことを考えると、パソコンのモニター越しであろうと互いに安否を気遣う友人を得られるSNSの活用は、声掛け運動と同様にこれからはより必要なものになってゆくのかもしれない。
また、企業側からの視点では、手軽にシニア世代の様々な嗜好を収集できる場として活用される事例もある。その場合はSNS内の管理側の公式コミュニティにて、任意回答のアンケートによる情報収集が行われており、単なる個人が集う場所ではなく、れっきとした生きたデータベースとして運営されている。
この活用方法は、普通のSNSにおいても可能であり、今後実際に活用されてゆくだろうと思われる。
すでに、マーケティングリサーチの新しい手段とも言えるのかもしれない。
※画像は50歳からのSNS『あすたいむ倶楽部』から
http://earthtime-club.jp/
※この記事はガジェ通ウェブライターの「森嶋直」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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