ラスベガス銃乱射事件で改めて注目を集める“弾規制”案 「ブッ殺してやる! 弾が買えた時にな」
ガジェット通信 / 2017年10月3日 18時30分
10月1日(現地時間)の夜に発生し、50人以上が死亡、数百人が負傷したラスベガスの銃乱射事件。レディー・ガガが国会議員に対して「迅速な対応を」と呼びかけたり、アリアナ・グランデが「テロリズムだ」と非難するなど、各所で厳しい銃規制を求める声が高まっている。
この悲惨な事件を受け、日本でも再び注目を集めているのが、マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002年)。1999年に米国で発生したコロンバイン高校銃乱射事件を題材に、犠牲者が絶えない米国の銃社会に鋭く切り込んだ作品だ。
中でも、クリス・ロックの「銃規制なんか要らない 要るのは弾規制だ」と、コメディアンらしく持論を展開する場面が改めて見直されている。
クリス・ロックの主張はこうだ。
弾を規制して値段を1個5000ドルとかにすればいい
5000ドルだ なぜか?
撃つ時に慎重になって流れ弾の被害がなくなる
人が殺されても納得だよ “よほどの理由だ”
“すげえ 5万ドル分も食らった!”
殺す側だって5000ドルなら易々とは殺せない
“ブッ殺してやる! 弾が買えた時にな”
“俺が職に就いて貯金を始めたら命はないと思え”
“俺が貯金しないことを祈ってろ”
(※日本語訳は『Netflix』の字幕を参照)
銃規制に踏み出せない政府を皮肉りつつ、思わぬ発想と笑いで銃社会が抱える問題を世に訴えかけた力強い言葉に、「お見事」「目から鱗」「腹にズシンとくる」「日本よ、これがコメディアンだ!」などの声を呼んでいる。
このアイデアが現実的かどうか、また、今回の犯人が裕福な暮らしをしていたことが分かったというのはさておき、「ブッ殺してやる! 弾が買えた時にな」というパワーワードに平和を感じた人も多いはず。とはいえ、映画公開から10年以上が経過した今もなお、我々の心に響く言葉として残っているのはクリス・ロックの望まぬところだろう。
※画像は『Twitter』より引用
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