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『カーズ/クロスロード』監督が子供達に伝えたいこと「“自分たちにはなんでもやれる”と信じてもらいたい」

ガジェット通信 / 2017年11月29日 17時0分

現在発売中のMovieNEX『カーズ/クロスロード』。映画を観た人の「衝撃的だけど感動のストーリー」「1をリアルタイムで観た子供が大人になってしみるストーリー」「楽しいし深い」という様々なレビューが投稿されています。

筆者は本作を始めて劇場で観た時、正直に言うと「ちょっと子供には難しいんじゃないかな」と思いました。『カーズ』のノリノリイケイケなマックィーンがすっかり大人になり、今後の人生(車生)について考えるという、とても見ごたえのあるストーリーで、大人は超泣けるんですけど、子供がキャッキャ楽しむ感じではないのかなあと。

そんな想いを抱きながらも、MovieNEXが発売となったので友人の子供(幼稚園年長さん&小学2年生)に観てもらったところ、超楽しんでました! もちろん、物語の細かな部分とかは全て理解していなかったかと思いますが、マックィーンは速いし、メーターや仲間たちも出てくるし、小ネタもあるので笑えるし、私が心配するまでも無かったというわけ。もちろん人によっても差はあると思いますが、ぜひお子さんとも楽しんで欲しいなあと思っている次第です。

と、前置きが長くなりましたが、ピクサー・アニメーション・スタジオにて『カーズ/クロスロード』のブライアン・フィー監督&プロデューサーのケヴィン・レハー氏にお話を聞いてきました! 子供へのメッセージなどパパさんママさんはぜひご覧ください。

——ブライアン監督はご自分の子供達にこの作品をどのように見てもらいたいですか? また、どんなメッセージを子供たちに受け取ってもらいたいと思っていますか?

ブライアン・フィー:僕は、この作品に関わっていた何年もの間を通して、自分の子供たちのことをかなり考えていたんだ。僕が、子供たちにこの作品から学んでほしいことは、「君たちはなんでも出来る」という考えだよ。そして、助けを求めないといけない。自分のゴールがなんであれ、それを成し遂げる上で助けてくれる人たちを探さないといけない。そして、それができると自分自身を信じることなんだ。

ケヴィン・レハー:そして、自分の師を覚えておくことだよ。時々、僕らは彼らのことや、彼らのおかげで自分がここにいることを忘れてしまう。彼らが誰だったかをね。

——あなたの子供たちが、この作品に何か影響を与えたりしましたか?

ブライアン・フィー:僕らは、あらゆることを仕事に持ち込むんだ。僕らは家に帰って、自分の家族と食事をして、翌日戻ってきて、ストーリーに取り組む。自分たちの個人の生活で起こる多くのことが、作品の中にはいってくるんだ。特にクルーズは、子供たちが物事に挑戦するのを怖がることから、キャラクターができたんだ。子供たちは、自分たちが苦手だと思うことは挑戦したがらない。それと、あることは男の子のもので、あることは女の子のものだと決めつけてしまう。もし娘が、それは男の子のものだと決めたら、それでおしまいなんだ。それは彼女のものじゃなくなってしまう。彼女らはそれと関わりたくないんだ。僕は自分に出来る限り、そういった考え方を元に戻したかったんだ。僕は彼女らに、「自分たちにはなんでもやれる」と信じてもらいたいんだ。

——今回世界的な人気キャラクター、マックィーンをとても違う方向に持っていったわけですが、それをする過程の中で、そのアイディアに対して批判が出たことはあったのでしょうか?

ブライアン・フィー:僕はそれを批判とは言わないけど、僕らがこういったアイディアを挑戦している間、もちろん、懐疑的な見方はあった。どんな新しいアイディアも、そういったことは常にあるんだ。なぜなら、僕らはみんなから意見を聞くからね。スタジオにいる誰もがその映像を見て、自分たちの意見を言うんだ。それがうまくいっているかどうかといったことについてね。その部分は、とても協力的に行うんだ。僕らはあらゆることに耳を傾ける。だから、いつも、懐疑的な意見はあるよ。あるキャラクターに対して何か大胆なことをする時はね。でも、その大胆さが、僕らに興味を持たせるんだ。それらがストーリーを印象的なものにするんだよ。自分たちが知っていると思っているキャラクターたちを、ある状況に置いて、自分たちが予想しなかった大胆な変化がそこから出てくることでね。だから多分、僕はストーリーが好きなんだと思う。

ケヴィン・レハー:でも、マックィーンの事故が出てくる最初の予告編が出た時に子供達から手紙がきたよ。「あなたたちはライトニング・マックィーンを死なせるの?」とね。あなたはマックィーンをアイコニックなキャラクターと呼んだけど、僕らはそれを少し揺さぶりたいんだ。「これはあなたが知っている普通の『カーズ』作品じゃない」とね。彼は、クロスロード(人生の岐路)にいるんだ。そして、レースには勝たないけど、成功するんだ。

ブライアン・フィー:そうだね。

——本作、大人も泣ける作品に仕上がっていますが、お2人が男として憧れるキャラクターはどれですか?

ケヴィン・レハー:スモーキーはお気に入りだよ。彼は、単刀直入なんだ。そこに長くいて、あらゆることを経験し見て来た。僕はピクサーに24年間いるんだけど、時々、ここにいて、(自分も)そんな感じがする(笑)。

ブライアン・フィー:彼は、心が揺るがない。彼には、愛の鞭の資質があるね。

ケヴィン・レハー:彼は賢明なんだ。自分も、スモーキーのように賢明だったらいいんだけど……。

ブライアン・フィー:クルーズは、僕にとってとても特別なものだ。なぜなら、彼女の中には、僕の娘たちがたくさん入っている。僕らは、彼女のキャラクターについてとても長い間に渡って仕事をした。彼女は多分、作品の中で最も重要なキャラクターだよ。クルーズは、僕にとって、個人レベルで、僅差の2位だよ。僕の娘たちは、「彼女が1番だ」と言うだろうね(笑)。

【関連記事】マックィーン&クルーズを連れてサンフランシスコ『ピクサー』本社に行ってきた

http://getnews.jp/archives/1960857

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