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【実機レビュー】速いのか? 安いのか? 『@nifty EMOBILE LTE』で『GL01P』を試す

ガジェット通信 / 2012年5月14日 18時0分

GL01P今回は、EMOBILEの『Pocket WiFi LTE』こと『GL01P』の実機レビューをニフティが開始したサービス『@nifty EMOBILE LTE』環境下にて行った。1台あればノートパソコン(PC)、タブレットなどWi-Fi対応機器がどこでも使えるようになる『GL01P』の実際の使用感、そしてLTE回線は実用的なのか、などをお届けする。
●そもそもLTEとは何ぞや
名前だけはちょいちょい聞く「LTE」。どんなものかと問われれば「なんか速いっぽい、新しい通信規格」という、うすぼんやりとしたイメージ。
現在のケータイに使われているのは、いわゆる「3G回線」なんて呼ばれ方もしている第3世代移動通信システムである。
その「3G」の次に来るのは当然「4G」、つまり第4世代携帯電話の規格であるが、「LTE」はその「4G」を担う通信規格のメインストリームなのだ。
ちなみにLTEの略そのものは「Long Term Evolution(ロング ターム エボリューション)」。もともとLTEは、「3G」から「4G」へ“長期的な進化”を行うために用意されたといわれている。また、3Gで使われているCDMA方式の特許使用料が高かったのに対して、LTEは“安価に使用できる規格”としての側面もある。そうした要因も踏まえ、LTEの爆発的な普及が始まっているのだ。
●LTEの通信速度が激ヤバい
前置きが少々長くなったが、LTEの特徴はその圧倒的なスピードである。今回検証した環境での理論値は、なんと75Mbps。下手な有線ネット環境を上回る数値だ。
いくら速くとも「使用可能エリアが狭い」などの弱点を抱えているとしたらいただけない。しかしながら、東名阪主要都市でのLTEカバー率は99%。都市部であればまず問題ないのだ。
※東京23区、千葉市、さいたま市、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市
今回の『GL01P』は、LTEだけでなく「EMOBILE G4」にも対応している。前出の「4G」と混同しがちだが、「EMOBILE G4」はイー・モバイルの最新データ通信サービス。これまでのイー・モバイルの通信サービスを包括する最上位の通信網であり、下り最大42Mbpsの理論値に加え、人口カバー率93%という非常に広いエリアでの使用が可能となっているのが強みとなっている。
GL01P 側面
つまり『GL01P』を使った場合、LTE回線とEMOBILE G4の両方を自動切り替えで使うことが可能なのだ。WiMaxが40Mbps、最大75MbpsのXi(クロッシィ)のFOMAエリアは14Mbpsとして比較しても、LTEの75MbpsG4の42Mbpsの組み合わせであれば、通信速度のいいところ取りを広大なエリアで行える、ということになる。
本当だろうか?
●実際に外で試してみる
というわけで、実際に『GL01P』を持ち出してその使い心地を試してみた。
『GL01P』の外観は、大きさ・重さとも、スマートフォンに非常に近い。シンプルでいて、高級感のあるデザインだ。
LTE表示
ガジェット通信のオフィスのある代々木近辺では、LTEの電波を捕まえる事ができるらしく、液晶画面には「LTE」の文字が。
実際に速度計測してみたところ、実測値が下りで最大11.4Mbps、上り最大6.8Mbpsという数値を叩き出した。
※LTE:下り3.8Mbps~11.4Mbps、上り618kbps~6.8Mbps
パソコンを有線でつなぎ直し、何度か計測してみたところ、数値がほとんど変わらない。有線についてはオフィスで多人数が接続しているというハンデこそあるものの、それでも100Mbpsの光ファイバ回線にに勝るとも劣らない数値を出すLTEの底力には感服である。
3G表示
『GL01P』を持ち出し、LTEの入らない場所に行くと液晶表示はほどなくして「3G」表示に。これはこの機種の場合、LTEエリア外になり、EMOBILE G4エリアに切り替わったことを示している。
「3G」表示(EMOBILE G4エリア)での実測値は、下りで最大6.3Mbps、上り最大630kbpsを確認した。G4エリアについては今回の計測地点よりも、更に条件の良い場所があることは想定される。
※G4:下り3.3Mbps~6.3Mbps、上り580kbps~630kbps
●バッテリー持ちも優良
『GL01P』のバッテリー容量は3000mAh連続通信時間はカタログスペックで約9時間となっている。今回、スマートフォン(Android IS12SH)のWi-Fi通信をスリープなしでONにしたまま、12時間ほど使用してみた。ノーマルブラウザや『2ちゃんねる』ブラウザの使用で検証してみたところ、スマートフォンの方が先に電池切れを起こした。『GL01P』は満充電から4段階中の1目盛りを消費したにとどまった。
そこまでヘビーな通信を行っていたとは言い難いものの、ここまで電池持ちが良いとは予想していなかった。バッテリーの持ちを含めた携行性については、問題なさそうだ。
とはいえ、ノートPCもネットワークにぶら下げて、本気の作業をしたところ、3時間ほどで残りのバッテリーがゼロに近づいた。用途に応じて補充用バッテリーの用意は必要だろう。
●LTEは『@nifty EMOBILE LTE』
今回試した環境は、@niftyが提供する『@nifty EMOBILE LTE 定額にねんプラン』というサービスがベースとなっている。
※同サービスは2012年4月26日(木)から開始されたもの
『@nifty EMOBILE LTE 定額にねんプラン』は、機器到着月+24か月間の利用契約(以降、24か月ごとの自動更新)を行うことで、定額料金で利用可能となる。
『@nifty EMOBILE LTE 定額にねんプラン』のみ利用する場合、@niftyの基本料金が発生するが、機器到着月の翌月から24か月間は割り引きになるので、実質ひと月あたり3878円で利用できる。
ちなみに、初期費用、月額費用は次のようになっている。

【初期費用】
登録手数料:税込み3150円
Wi-Fiルーター:税込み1円
送料:無料

【月額費用】
税込み3878円(『@nifty EMOBILE LTE 定額にねんプラン』のみ利用、機器到着月の翌月から24か月間)

余談ではあるが、提供が@niftyであるメリットに、ISPとしての信頼感が挙げられる。パソコン通信時代からの大手ISPであり、LTE以外にもフレッツ光やauひかり、ADSLやWiMAXなど幅広く回線を提供しているのは信頼に足るバックボーンと言えるかもしれない。
今回はさすがに利用しなかったが、窓口での相談などをはじめとした会員サポートにも力を入れている。
●いくつかの注意点
注意すべき点は、いわゆる“2年縛り”なので契約期間中の解約は契約解除料が必要になる点などだろう。また、ファイル交換やVPN通信など、一部利用できない通信があるのでこれらの用途を想定している人は前もって確認しておくのが安心だ。また、定額制とはいっても、膨大な量の通信を行った場合、通信料が一時的に制限される場合もある。とはいえ、通常の使い方では問題ないレベルではあるが、次のようになっている。
・24時間ごとのデータ通信量が300万パケット(366MB)以上の場合、当日21時から翌2時まで通信速度を制御。
・2014年5月以降、データ通信量が10GB/月を超えた場合、当月末までの通信速度を制御。
以上、『@nifty EMOBILE LTE』と『GL01P』の使用感についてまとめてみた。先にも述べたように、LTEとEMOBILE G4の両方が使える事を考慮した場合、かなり良い値ごろ感と言える。特にLTE有効エリア内の場合、モバイルであることを忘れさせる使用感だったのが非常に印象深い。
より快適なモバイル環境を検討している人には、今回の『@nifty EMOBILE LTE』と『GL01P』の組み合わせは強くお勧めしたい。
@nifty EMOBILE LTE 定額にねんプラン
http://setsuzoku.nifty.com/emobile_lte/index.htm


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