オール巨人さん『M-1グランプリ2017』決勝進出コンビの寸評を発表 とろサーモンに「点数を付けなかったのは…」
ガジェット通信 / 2017年12月19日 16時30分
『M-1グランプリ2017』で審査員を務めたオール巨人さんがブログで今回の決勝進出者について寸評を発表している。
巨人さんが審査員を務めるのは今回で5回目。毎回、終了後に“寸評”どころではない丁寧かつ的確な批評を発表しているのだが、「最終投票で僕が投票したコンビが優勝では無かったのは今回が初めてでした」という書き出しから始まる今回もかなり鋭い内容。
いくつかピックアップして紹介したい。
まずはトップバッターで“営業先のホテルでまさかの同室!”というネタを披露した男女コンビ・ゆにばーすについて。
「実に良かったと思います、トップのコンビには最初の点数つけで後のコンビの基本点に成るので、難しくて…審査員室では85~くらいでって審査員も話してたんですが、全員が高得点を付けてましたので…ネタの作り方もいいし、泊まった部屋が1階なのに夜景が綺麗って言う、はら君に対してのここ1階やぞ!の落ちもいいし、途中の川瀬君のツッコミの言葉も新鮮で、吉本を弊社って言ったり、変な気が起こるとしたら、それは勇気と言うやつや!…この返しも良いですね…」
初めてM-1決勝戦に進出で知名度もあまりない二人に対して、かなりの高評価。そうかと思えば優勝を勝ち取ったとろサーモンに対しては、
「僕が余り点数を付けなかったのは…僕の個人的な意見ですが、北朝鮮のネタは久保田君が似てるって言うのも有るし、彼らの持ちネタでまだ良いんですが…
頭を叩かれて、日馬富士ですか!…あれは僕的には一寸笑え無かったです、
(中略)
とろサーモンは、実力があるので綺麗にドン!っと笑いを取って『ええ加減せえ』そんな感じの着地がしてほしいんです…その内そう成ると思うんですが…兎に角2017年のチャンピオンとして、頑張ってスターに成って欲しいです。」
と厳しいエールを送っている。世間の空気の読み方……つまり時事をどこまでネタとして拾うべきか問題提起したのは、優勝したコンビに対して本物のスターに成長して欲しいから。「勝って兜の緒を締めよ」というメッセージなのだろう。
野田クリスタルさんの独特のアクションに頼りすぎたことが災いし、上沼恵美子さん、松本人志さんに酷評されたことがかえって話題になったマヂカルラブリーについても、
「今回の中では最下位でしたね、仕方無いかなあ~、
ボケの野田君の奇妙な動きが売りでしょうが、まず全てのオチが『客じゃねーかよ』
同じオチというのも…、
(中略)
漫才って出来ればラジオで音声だけでも笑えるのが良い漫才だと思います、動きの少ないしゃべりだけの稽古もやって欲しいですね。」
と手厳しい評価だ。巨人さんの審査基準ばかりでなく審査席の空気感まで伝わってくる。おそらく決勝進出者たち本人も戦々恐々としながらこのブログを読んでいるのではないだろうか。
今回紹介した以外の寸評もお笑いファンなら興味深いものにちがいない。気になる方はぜひ巨人さんのブログを読んでいただきたい。
『オール巨人オフィシャルブログ』「M-1…寸評。」
https://blogs.yahoo.co.jp/all_kyojin_blog/47715197.html
※画像は『M-1グランプリ2017』公式サイトから引用
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